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場所法とは記憶術の最高峰
場所法は「記憶の宮殿」と「イメージ」を利用した最高峰の記憶術です。また最古の記憶術です。約2500年前にギリシアのシモニデスが考案した「座の方法」がルーツになります。
場所法にはさまざまな言い方もあります。座の方法、ローマンルーム法、ロキ法、ジャーニー法、記憶の宮殿、メモリーパレス法などなど、歴史の古い記憶術ですので、古来よりいくつかの名称で呼ばれてきています。
そんな場所法ですが、「記憶術は場所法に始まって場所法で終わる」といってもよいくらい定番かつ有名な記憶術です。
場所法と記憶の宮殿の関係
場所法を一言でいえば、「記憶の宮殿(記憶を結びつける場所)」を記憶のアンカー(場)にしながら、「イメージ」を使って覚えたいことを覚える技術になります。
「場所法」は記憶する方法の名称であり、「記憶の宮殿」は、場所法で情報を結びつけておく場所を指します。つまり、記憶の宮殿は場所法を行うための土台になるんですね。
場所法で覚えられる仕組み
「場所の記憶」は生物の本能を使った記憶の技術といえます。なぜなら
- 生物は「場所」に関することは「強く記憶できる」ようになっている。
- 危険な場所、天敵が多い場所、食べ物が多くある場所などを覚えておくために、生物は「場所」の記憶ができるようになっている。
- 「場所を記憶することは生物の本能」なので、本当は誰でも場所法ができる。
- 生存に関することは、記憶に勝手に残るようにできている。
- 場所は誰でも覚えることができる。
- 「場所の記憶」は、生命の「生物の本能」に結びついている。
- このメカニズムを使ったのが「場所法」。
- 場所法は「記憶術の最高峰」と言われているが、情報を場所に結びつけて素早く確実に覚える生命本来が持っている術。
であるからだといいます。
ごもっともですね。
場所法の仕組みは学術研究でも認められている
ちなみに場所法の仕組みは、実際に使用した人の体験談話だけでなく、脳科学の研究でも裏付けられています。
場所法を科学的に実証した場所細胞と格子細胞の発見
たとえば、英ロンドン大学(UCL)のジョン・オキーフ博士が1971年に発見した「場所細胞」と、2005年にはノルウェー科学技術大学のモーザー夫妻が発見した「格子細胞」があります。
この2つは2014年にノーベル生理学・医学賞を受賞しましたが、これら2つの細胞は、人間の脳内には、場所を記憶する「GPS」が内在していることを明らかにしています。
これが記憶術の場所法とどう関係しているかといえば、要するに、人間を含めて動物は、本能的に場所を覚えることに優れているということなんですね。
場所法は、いわば人間の脳に内在しているGPS(場所細胞と格子細胞)を活用した記憶の技術ということになります。で、このことがオキーフ博士とモーザー夫妻による脳科学で証明されたということです。
場所法は「一部の才能がある人だけができる特殊技能」ではなく、脳の仕組みに沿った「誰でも身につけられる記憶法」ということですね。これは科学的に証明されています。
空間は覚えやすいことが実証されている
この「空間を覚えやすい」という脳の性質は、脳科学の研究でも裏付けられています。
たとえばロンドン大学(UCL)のエレノア・マギー教授らの研究チームは、ロンドン市内の複雑な道路網を暗記する資格試験に合格したタクシー運転手の脳をMRIで調査しています。
その結果、空間記憶を司る脳部位「海馬」の後方部分が、一般の人と比べて有意に大きいことが確認されています。しかも運転経験が長い人ほど、その部分がより発達していたと報告されています。
「イメージ」を使って覚える
ちなみに場所法に限らず、ほとんどの記憶術はイメージを使ったイメージ型の記憶術になります。
ただし場所法では、単にイメージして覚えていくのではなく、「記憶の宮殿」を使って暗記していく点に大きな特徴があります。これが場所法の原理であり仕組みになります。
ちなみに、イメージを連続して覚えていく記憶術もあって、これを「リンク法(結びつける方法)」といっています。
しかしながら、場所法は「記憶の宮殿(記憶する場所)」に結びつけて覚えるやり方になります。
この「記憶の宮殿」に対して、イメージを使って(イメージで結びつけて)「覚えたい物事」を暗記するやり方こそ「場所法」なんですね。
場所法を考案したシモニデスの時代から原理は変わっていません。変化している点や工夫がみられるのは「記憶の宮殿」になります。また誰もができるように改良を加えている「イメージの仕方」に工夫がみられます。
ちなみに場所法に熟達するためのトレーニング方法については、こちらで説明しています。イメージの描き方に熟達するための練習になります。ぜひあわせてお読みになってみてください。
場所法のメリット
場所法は、記憶術の元祖でもあり、大量の知識を覚える際に使われる代表的な記憶術になります。最高峰の記憶術であり、メリットも多くあります。
場所法のメリット7つあって、それは、
- 大学受験や資格試験の勉強効率をアップして短期合格が可能になる
- 仕事に活かすことで能力が評価されて昇進昇給のチャンスを得やすくなる
- 日常生活に活かせる
- 覚えたことは長期記憶になって忘れなくなる
- 記憶力そのものが向上する
- 記憶力の向上により自信が出てくる
- コミュニケーションがよくなり、人間関係もよくなる
このように7つのメリットがあります。場所法は、覚えたことが長期記憶になるため、忘れにくくなる性質があります。
また、場所法(記憶術)を使っていると、本当に頭が良くなることが科学的に認められています。このことはこちらの記事で紹介しています。
補足:オランダ・ラドバウド大学のマルティン・ドレスラー博士らが2017年に発表した研究では、記憶術未経験の被験者に6週間の場所法トレーニングを実施したところ、記憶成績が大きく向上し、その効果は4ヶ月後の追跡調査でも持続していたことが報告されています。(Dresler et al., 2017, Neuron)
ちなみにメンタリストDaigoさんも、場所法を使っていると記憶力がよくなると言っています。
メンタリストDaiGoおすすめの【記憶の宮殿】は記憶力を高める方法だった!
さらに、場所法が使えるようになって、記憶力が高まり、これによって自信が出てきて、話題が豊富になりコミュニケーションもよくなり、ひいては人間関係もよくなっていきます。
まさに人生を成功に導くといっても過言ではありません。
ちなみに、これら場所法のやり方に通じるオンライン記憶術講座があります。それが「吉永式記憶術」になります。こちらにレビュー記事があります。
場所法のデメリット

一方、場所法には欠点もあります。欠点といいますか、場所法を使用すると生じてくる問題ですね。
場所法のデメリットについては、こちらの「場所法の7つの欠点・問題とその改善方法」という記事でくわしく解説しています。
資格試験や大学受験の勉強では対応できないこともある
先に「場所法を受験や資格試験にも使うことができる」と書きましたが、場所法は必ずしも大学受験や資格試験に適切でない場合もあります。
「え?」と思われるかもしれませんが、場所法のみで大学受験や資格試験に挑むのは、実のところ非効率です。
「記憶術の使い方」の問題にもなりますが、大学受験や資格試験では、覚える用語や事柄は多く、範囲も広くなります。
で、場所法を使って覚えようとする場合は、覚えたい事柄の数だけ「記憶の宮殿」必要になってきます。このことは、言い換えると「記憶の宮殿が足りなくなる」という問題となって出てきます。
「記憶の宮殿」が不足する
場所法では、覚えたい事項の数だけ「記憶の宮殿」が必要になるため、「記憶の宮殿が足りなくなる・不足する」といった問題が起きがちだったりします。
一つのジャンルやカテゴリーを暗記するにあたって、毎回、記憶の宮殿が必要になるわけですね。
たとえば日本史でいえば、江戸時代には15人の将軍がいます。で、各将軍における政治政策、経済状態、文化を暗記する必要もあって、それぞれを暗記するにあたって、15×3=45の「記憶の宮殿」が必要になります。
45セットの記憶の宮殿が必要になるわけですね。もちろん馬鹿正直に45個用意しないで、まとめることもできます。
場所法では、この下準備(記憶の宮殿作り)に時間がかかってしまうわけです。「記憶の宮殿が不足する」という問題が起きがちなんですね。
これでは「記憶の宮殿」作りに時間が取られてしまい、肝心要の勉強時間が削られてしまうことも出てきます。
で、これらが場所法の欠点・問題点でもあって、大学受験や資格試験に、場所法だけで臨むことはおすすめでないとも言えるわけなんですね。場所法以外の記憶術を併用していくことが、実際的になります。
なお「記憶の宮殿」を使い回すというテクニックもあります。が、これは上級者向けのやり方です。初めて場所法を使う方は、記憶の混乱が起きやすくなるため、おすすめできません。
場所法に向いている情報・向いていない情報
場所法は、覚えたい情報をイメージに変え、順番の決まった場所に結びつけて覚える記憶術です。そのため、情報の種類によって、場所法でそのまま覚えやすいものと、少し工夫が必要なものがあります。
場所法に向いている情報
場所法に向いているのは、単語、用語、人名、数字、年号、買い物リスト、プレゼンの要点など、1項目ずつ分けられる情報です。
また、歴史上の出来事、作業手順、話す内容の順序など、順番のある情報は、記憶の宮殿をたどる順番と一致させやすいため、場所法との相性がよいといえます。
イメージへの変換が必要な情報
数字、年号、専門用語、抽象的な言葉などは、そのままでは場所に結びつけにくいため、具体的な物や場面へ置き換える必要があります。
たとえば数字は「語呂合わせ」や「数字変換法」を使います。抽象的な言葉は、その言葉から連想できる人物や物、動作などの具体的な事物に変換してから記憶の宮殿へ配置します。
場所法だけでは覚えにくい情報
また長い文章を一字一句そのまま覚える場合や、複雑な理論、因果関係、数式の意味などは、場所法だけで覚えようとすると手間がかかることがあります。
このような情報は、まず内容を理解して要点を整理し、その要点を場所法で覚える方法が適しています。必要に応じて、語呂合わせ、イメージ連結法、ストーリー法、ユダヤ式記憶術など、ほかの記憶術と組み合わせて使います。
なお場所法で文章を覚えるやり方は、こちらの「場所法・記憶の宮殿で文章を暗記する秘密の方法」で説明しています。
場所法のやり方
場所法では、覚えたい物事を整理し、「記憶の宮殿」を用意して、覚えたい物事をイメージに変換しながら場所に結びつけます。覚えたことは、頭の中で同じ場所をたどって、結びつけた情報を思い出します。
具体例を使ったやり方は、こちらの記事で「4ステップの手順」として詳しく説明しています。
記憶の宮殿の作り方
場所法を使うにあたっては、「記憶の宮殿」が必要です。自宅、通勤・通学路、よく行く施設など、順番を迷わず思い出せる場所を使います。
記憶の宮殿に使う場所の選び方や、記憶する地点の決め方については、こちらの記事で詳しく説明しています。
場所法がうまくできない場合
場所法は、記憶の宮殿を思い浮かべ、覚えたい物事をイメージに変えて結びつけるため、人によっては難しい、うまく使えないと感じる場合があります。
主な原因としては、場所の順番が曖昧であること、イメージへ変換しにくいこと、1つの場所に情報を詰め込みすぎることなどがあります。原因別の対策については、こちらの記事で詳しく説明しています。
場所法はできない?難しい?使えない?~4つの原因分析と解決策
場所法の活用方法
場所法は、記憶術を代表する手法になります。用途も広く、メモリースポーツから資格試験や大学受験などの受験勉強においても役に立つのが「場所法」です。
また、欧米では記憶術は真っ当な記憶の技術として評価されています。歴史的にみても、哲学者、弁論者、修道士、大学教授、知識人といったインテリによって考案され発展し、政治や宗教、学問における知識の記憶に使われてきています。
場所法は具体例で理解するとわかりやすい
なお場所法は、言葉だけで説明するよりも、具体的な事例を通して説明したほうが、やり方も原理がわかりやすくなります。
こちらの記事「場所法のやり方」では、具体例を通して、場所法を「4ステップ」で習得するやり方をくわしく説明しています。
誰でも場所法が使えるように具体的かつ詳しく説明していますので、ぜひお読みになってみてください。
場所法は映画やドラマにも登場
場所法は最も有名な記憶術ですので、映画やドラマにも登場しています。
映画「羊たちの沈黙」に登場する場所法
たとえば、映画「羊たちの沈黙」では、ハンニバル・レクター博士が場所法を使って驚異的な記憶力を見せつけています。
レクター博士は監獄の中にいながらも、頭の中に「千の部屋」を持つ巨大な『記憶の宮殿』を作り上げます。しかもただ記憶するだけでなく、その時の光景、匂い、音、触感といった五感情報までも『記憶の宮殿』に保持。
これによって博士は、物理的に拘束されていても、意識の中でこの『記憶の宮殿』を歩き回ることで、自由に過去を振り返って安らかに過ごしたりしているというエピソードです。
場所法(記憶の宮殿)を自由のために使うという奇想天外な使い方ですが、場所法も、このような使い方ができるという示唆に富んでいます。
ドラマ「シャーロック」に登場する記憶の宮殿
また、ドラマ「SHERLOCK」では、シャーロックホームズが場所法(記憶の宮殿:マインド・パレス)を使って難事件を解決エピソードもあります。
ドラマ「SHERLOCK(シャーロック)」で場所法が登場するのは、シーズン3第1話「空の霊柩車」とシーズン3第3話「最後の誓い」の2本に登場します。場所法の醍醐味が感じられるドラマですね。
シーズン3 第1話「空の霊柩車」
シャーロックが自身の「記憶の宮殿」の中で、ロンドン地下に仕掛けられた爆弾の解除コードを探し出そうとするシーンが描かれます。
シーズン3 第3話「最後の誓い」
メアリーに撃たれたシャーロックが、瀕死の状態の中で「記憶の宮殿」の奥深くに入り込み、意識を保とうと奮闘する重要な場面があります。また、このエピソードでは幼少期の記憶も垣間見えます。
場所法の3つの学び方
ところで場所法の学び方としては、大きく分けて3つの学び方があります。それは、
- 独学で学ぶ
- 教材を購入して学ぶ
- オンライン講座で学ぶ
この3つの学習方法です。
独学で学ぶ
独学で学ぶやり方は、昔からあるもっともコスパの良い学習法でもあります。
独学の具体的な方法は、市販されている記憶術本や書籍を読んで学ぶやり方があります。これがもっともポピュラーです。
たとえば平田直也氏の「世界最強記憶術 場所法」は、まさに場所法に特化した記憶術本となっています。
あるいは、ネット時代の今はネット情報で学ぶこともできます。
ちなみに当方のHPは、手前味噌ながらかなり充実したコンテンツです。ヤル気があれば、当方のHPを読んで場所法をはじめとした記憶術をほぼ完全に習得することができます。
ただし独学は、センスや勘の良さ、それと意欲がありませんと、なかなか習得が難しくなります。
教材を購入して学ぶ
その点、「教材を購入して学ぶ」やり方では、講師が解説したDVDやCD、あるいはネットコンテンツを通して学ぶことができます。
これは完全な独学ではなく、半分独学といった感じですね。
昔からある通信講座も、この手の学習方法になります。
場所法の教材としては先述もしましたが、「宮口式記憶術」があります。宮口式では、場所法の亜流である「道法」を教えています。
実際に購入もしてどうった教材なのかは、こちらで詳しくレビューしています。ご興味があればぜひお読みになってください。
宮口式記憶術【宮口公寿】のネタバレ~実際に購入しているのでわかるその凄さ
オンライン講座で学ぶ
あとここ5年くらい前から登場しているのが、オンライン講座で学ぶやり方です。
オンライン講座では、センス、勘の良さ、意欲が乏しくても、誰でも場所法を取得できるように構成されています。
一日数十分の学習で、誰でも場所法ができるようになる優れた教材やカリキュラムを提供し、なおかつ参加者の意欲をかき立てる様々なアイディアがほどこされていて、よほどのことな無い限り場所法を習得できるようになっています。
オンライン講座のの中には、最先端の学習ノウハウを取り入れた講座もあります。
オンライン講座はイチオシの学習方法です。ただしオンライン講座は高額です。けれども確実に場所法を習得することができます。
ちなみに、場所法を教えているおすすめのオンライン講座は「宮地式脳トレ記憶術」です。この講座の詳しいことは、こちらで深掘りしてレビューもしています。ご興味があればぜひお読みになってみてください。
“宮地式脳トレ記憶術”を徹底解明~やり方・ネタバレ・レビュー・値段
場所法を改良したユダヤ式記憶術
しかしながら世の中には頭の良い方がいます。場所法を改良したと言ってもよい「ユダヤ式」という記憶術も考案されています。
で、ユダヤ式は「記憶の宮殿」にヒネリがあります。といいますか「記憶の宮殿」を作る代わりに「生命の樹」というたった一つのテンプレを使います。工夫がほどこされています。
ユダヤ式は「イメージを使用しないで理解しながら覚える」記憶術ともいえます。目から鱗のアイディアなんですね。記憶の宮殿を何個も作成する必要がありません。
日本史や世界史、あるいは法律といった暗記には、「ユダヤ式記憶術」はおすすめになります。大変優れた記憶術だったりします。
ユダヤ式は画期的な記憶術です。場所法と併用し使い分けると、受験や資格試験における暗記には重宝します。
しかも当方では、場所法とユダヤ式を合体させたまったく新しいやり方も特典に付けて紹介しています。
進化し続ける場所法
場所法は、その効果をより高めるために、記憶の宮殿の作り方に工夫が施されたり、記憶のテクニックに磨きがかかり、常にリニューアルされています。さらに効果の高い記憶術へと進化もしています。
そんな場所法のキモは「記憶の宮殿」です。記憶する「場所」ですね。それとスピーディに「変換する能力」です。ここにも工夫や改良が見られます。
そして、この工夫や改良こそが、記憶術そのものを実用する際の「核(コア、キモ)」になっています。
工夫された記憶術の中身は分からないことが多いものです。しかし記憶術は、受験や資格試験の助っ人ツールとなることは経験上、確かであるといえます。
もし、あなたが今、何かを効率よく暗記する必要性に迫られているなら記憶術(場所法)は役立ちます。おすすめですね。




