記憶術の場所法で長期記憶ができる仕組み

場所法で長期記憶ができる仕組み

場所法は長期記憶が可能です。その理由は、脳の大脳辺縁系にある海馬が作用しているからだといいます。

海馬付近には記憶に欠かせないニューロンが発達しています。で、海馬が刺激されることで長期記憶が可能になるといわれています。

場所法は、「記憶の宮殿」を使ってイメージ(映像)で覚えますので、海馬を使いやすい、あるいは刺激しやすいのかもしれません。

脳内生理学的なことははっきりしなくても、論より証拠、場所法は記憶術の中でも暗記効果の高いメソッドです。記憶の宮殿を使って映像化して覚えると、何故か長期間記憶しています。

興味深いことに、海馬を刺激するこの場所法を使用していると、頭がよくなるという報告があります。

記憶術は単なる暗記のテクニックではなく、記憶力そのものを良くする効果がありそうですね。

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記憶術で覚えると長期記憶ができる

場所法に限らず、そもそも記憶術は長期記憶が可能です。つまり記憶が定着しやすかったりします。

記憶術では、映像化して覚えますので、これが長期記憶を可能にしているのかもしれませんね。

また映像化することで、海馬を刺激し、結果的に記憶の定着をうながすのかもしれません。

確かに、記憶術を使うことによって海馬が活性し、記憶力がよくなるという報告があります。世界記憶力チャンピオンらには、海馬が発達している傾向があるといいます。
記憶術で頭が良くなるって本当?海馬が活性していたメモリースポーツの選手

この辺りの因果関係は、個人的にははっきりしませんが、ビジュアライズした脳内映像は記憶に残りやすいことは確かですね。

エビングハウスの忘却曲線

ところで、暗記したことは大抵忘れるようにできています。このことは有名な「エビングハウスの忘却曲線」が示している通りですね。

エビングハウスの忘却曲線とは、

  • 暗記した後20分後・・・約40%忘れる
  • 暗記した後1時間後・・・約50%忘れる
  • 暗記した後1日後・・・約70%忘れる
  • 暗記した後6日後・・・約75%忘れる

という法則で、人は覚えたことでも、時間の経過と共に忘れてしまいます。このことを「忘却曲線」といっています。

で、「人は誰でも物覚えが悪い」というのが真実だったりするわけですね。記憶術の良い人は「いない」ということになります。人は誰でも短期記憶なんですね。

一般的にいえば、どんなに頑張っても約20分後に4割忘れてしまいます。だから反復学習が欠かせないんですね。また様々な記憶のテクニックも必須になります。

記憶術を使うと忘れない(記憶が定着する)

しかし記憶術を使うと忘れにくくなります。記憶の定着がしっかりしてきます。体感になりますが、また覚え方にもよりますが、「エビングハウスの忘却曲線」通りにはいかなくなります。

  • 20分後・・・ほぼ100%覚えている
  • 1時間後・・・ほぼ100%覚えている
  • 1日後・・・90%覚えている
  • 6日後・・・90%覚えている

このようになります。
記憶術を使って覚えたことは見かけ上「長期記憶」になるんですね。

もちろん記憶術を使った暗記でも「反復学習」「記憶のテクニック」も使います。

けれども通常の勉強の仕方に比べて、記憶術を使うと記憶の定着が確かになります。結果的に忘れにくくなって、長期記憶となります。

記憶力が良い人の理由

では、一見すると物覚えが良さそうな人は、

  • 覚えたことは翌日に必ず復習をする
  • 記憶術を使って長期記憶にしている

というのが本当のところだったりします。一見すると記憶力が良さそうな人であっても、陰でしっかりと復習をして記憶の定着を図っているわけですね。

記憶術が役に立つのは、こうした事実からもわかってきます。

また記憶術を使ったとしても、「忘れかける20分後、1時間後、1日後に復習をする」ということで、よりしっかりと記憶を定着することになります。

記憶術を使えば、容易に長期記憶にしていくことができますね。

記憶術の世界大会優勝者の記憶の宮殿

ところで記憶術の世界大会で優勝するチャンピオンらは驚くような記憶をします。しかし実際に使っている記憶術は「場所法」になります。

で、記憶術の達人やチャンピオンになりますと、記憶術に工夫をほどこします。で、場所法での工夫は「記憶の宮殿」になります。記憶の宮殿を使いやすいように設定して、スピーディかつ大量に暗記できるようにしています。

その手の内が明かされることはありませんが、おそらく一般的に知られている「場所法」ではなく、各種の記憶術を組み合わせて、より効果のある記憶術システムを作り上げていると思われます。

その中核になるのは「記憶の宮殿」の工夫でしょう。

記憶の宮殿を工夫することで、短時間で長期記憶を可能としていると思われます。

記憶術を試験勉強に活かす

このように記憶術、中でも「場所法」で覚えると、忘れにくくなり、しかも長期記憶となります。

ですので、記憶術(場所法)を試験勉強に活かすことが昔から行われているわけですね。

日本では、受験や資格試験に活かすことを初めて提唱したのは、「ワタナベ式記憶術」で知られている渡辺剛彰(わたなべ-たかあき)氏です。
ワタナベ式記憶術【渡辺剛彰】~実際に使ったレビュー・口コミ・やり方

そのワタナベ式記憶術を習得して、さらに工夫をして独自の場所法を作り上げたのが「宮口式記憶術」です。
宮口式記憶術【宮口公寿】のレビュー~実際に購入しているのでわかるその凄さ

宮口式記憶術は、あまり聞き慣れないかもしれませんが、場所法を工夫した「道法」を採用しています。しかも著者の宮口公寿氏が、さらに作り込んで、受験や資格試験向けに精鋭化した記憶術に仕上げています。

その結果、通常の場所法よりも、よりも忘れにくく長期記憶ができる記憶術となっています。驚くことに、宮口式記憶術のやり方で覚えると、1年以上は覚えていられます。

試験合格に特化した記憶術ともいえます。こちらで詳しくレビューしていますので、興味のある方はご覧になってください。
⇒宮口式記憶術

場所法はイメージ能力が必要

記憶術といえば場所法になりますが、結局、場所法とは覚えたいことを「記憶の宮殿」に結びつけて覚える記憶術になります。

人間の記憶は、文字や言葉といった音韻よりも、イメージで覚えていることが多かったりします。例えば知人や誰かの家に行った場合、その空間や配置、モノを案外覚えています。

もちろん人によっては音韻をより強く記憶している方もいます。が、多くは映像やイメージで覚えています。しかも長い間覚えている(長期記憶)ことが多かったりします。

人は映像・ビジュアル・イメージのほうが記憶に残りやすい。この人間の持つ記憶の特徴を踏まえたのが「場所法」記憶術になります。

場所法はでったん覚えたことは、滅多なことで忘れないという特徴もあります。

私も実際、今から数十年前に場所法で生物の科目を覚えましたが、空間を思い浮かべるだけで暗記した事項を思い出すことができました。それくらい長期記憶が可能なのが「場所法」です。

しかし場所法では、イメージを描く能力が必須になります。逆にいいますと、頭の中にイメージを描く能力が弱い・苦手ですと、場所法を使いこなすことは難しくなります。

けれどもイメージが苦手だからといって諦めるのは早すぎます。先ほどもご紹介した「宮口式記憶術」には、場所法(道法)を習得するプログラムとなっています。
⇒宮口式記憶術

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