河野玄斗の驚異的な暗記法は場所法・語呂合わせ記憶術だった

※記事にはプロモーションを含む場合があります

河野玄斗さんの暗記法は場所法・語呂合わせ・ストーリー法記憶術

河野玄斗さん。
もう有名な人ですよね。

今さら説明は不要かもしれませんが、東大医学部在学中の2017年に司法試験に一発合格。しかも医師国家試験にも合格し、英検・数検1級も取得。さらには2022年には公認会計士試験にも合格し、「三大難関国家資格」を制覇した「神脳」の持ち主です。

日本テレビの「頭脳王」でも3年優勝しています。「勉強はコスパ最強の遊びだ」がキャッチフレーズですが、本当にとてつもなくスゴい人ですね。

で、その河野玄斗さんは、記憶術を使っています。著者「シンプルな勉強法」の「勉強に成功する4つのテクニック」の一つに「記憶術」をあげています。

著書では「暗記術」と書いていますが、これは「記憶術」のことですね。

あとYouTubeチャンネル「Stardy -河野玄斗の神授業」では「場所法」を使っていたことも述べ、推奨しています。

で、著書とYouTubeを合わせると、河野玄斗さんは

  • 場所法(記憶の宮殿)
  • 語呂合わせ(イメージ型語呂合わせ)
  • ストーリー法(物語法)

を使っていることがわかります。またおすすめしていますね。

実際のところ、他の記憶術も使っていると思われますが、この3つを紹介しています。河野さんの記憶術はちょっと独自性もありますので紹介してみたいと思います。

河野玄斗さんの「場所法」

河野さんが場所法を使っていて、推奨していることは、動画の中で言っていますね。

最強の記憶術『場所法』を東大医学部の神脳が教えてみた

※Stardy -河野玄斗の神授業 – YouTube

とてもわかりやすい動画です。

で、多くの記憶術を使って医師国家試験、司法試験にも合格。また日本テレビの「最強の頭脳 日本一決定戦! 頭脳王」でも、2018年、2019年、2021年の3年にわたって優勝しています。で、これができたのも「場所法」を使っていたからだと言っています。

なるほどすね。確かに場所法は最高の記憶術です。メモリーアスリートも使っています。想像になりますが、東大医学部に受かったのも、場所法(記憶の宮殿)を使ったからなのかもしれませんね。

ちなみに場所法は、今から約2500年前のギリシア人「シモニデス」が発明した世界最古の記憶術&最強の記憶術ですね。

シモニデスは「ローマン・ルーム法」といっていました。覚えたいことを場所に結びつけると記憶に残ることを体験的に発見し、これを記憶術として使っていたわけですね。
記憶術・場所法のやり方を図でわかりやすく解説

河野さんの動画では、リンゴ、クリスマスツリー、エナジードリンク、ピカチュウを事例に、場所法で覚えるやり方を紹介しています。

で、動画で説明している場所法の使い方は、オーソドックスで基本的な使い方になりますね。

受験に役立つ場所法のやり方

で、受験に役立つ実際の場所法では、

  • イメージングの仕方
  • 抽象的な言葉や専門用語の覚え方

といった秘密技も必要になります。これらは場所法を使う際の細かいテクニックです。受験では、これらのテクニックも必要になります。

秘密技と書きましたが(確かに秘密技なんですが)、実は「変換力」になります。
変換力【記憶術のやり方基本】~文章・数字・専門用語・概念を覚える

場所法では、細かいテクニックを組み合わせることで、高校受験や大学受験の暗記にフル活用することができるようになります。

「最強の記憶術」の冠にふさわしい使い方ができるのは、実際のところ、場所法に関連する細かいテクニックを使ってこそになります。

そんな場所法を、大学受験をはじめとした「試験合格」向けの教材とした記憶術講座もあります。記憶術の使い方の基礎から学ぶことができる上、市販書にの載っていない記憶術のノウハウのある講座です。

⇒宮口公寿「宮口式記憶術」

河野玄斗さんの「語呂合わせ」

あと河野さんが著書でも述べている記憶術が「語呂合わせ」です。奨めているのは、イメージを使った「語呂合わせ」です。

そもそも「語呂合わせ」には

  • 音韻、リズム主体の語呂合わせ
  • イメージ主体の語呂合わせ

の2つがあります。

河野さんは、イメージ主体の語呂合わせを使っていることが著者からわかります。実際、

  • 複雑で長い単語を覚えるとき
  • 一字一句を正確に覚えるとき

こうしたときに「イメージ型語呂合わせ」を使うことを推奨しています。

ちなみに「イメージ型語呂合わせ」で長い言葉や名前を覚えるときは、

  • 分解する
  • 複数の語呂を使う
  • イメージ化

といったやり方にします。このように下ごしらえをして初めて活用することができます。覚えることができるということですね。

で、「イメージ型語呂合わせ」とは、実のところ「変換記憶術+連想結合法」のことになります。

イメージ型語呂合わせの事例

ではここで河野さん式の「イメージ型語呂合わせ」を実際に使ってみましょう。

たとえば「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」。世界史で登場する皇帝ですね。著書にも名前だけですが出ています。

マルクス・アウレリウス・アントニヌス。第16代ローマ帝国皇帝。五賢帝の5番目の皇帝。ストア派哲学に精通し「自省録」を著す。哲人皇帝。

「マルクス・アウレリウス・アントニヌス」をイメージ型語呂合わせを覚える場合は、たとえばこのようにします。

  • 赤い本(マルクスの共産党宣言)・・・マルクス
  • 「あうあう」と言っている人・・・アウ
  • プリウス(車)・・・レリウス
  • アント(蟻)・・・アント
  • 二人の盗人(ぬすっと)・・・ニヌス

複雑で長い単語を、変換記憶術の「分解法」で分解し、それらを「変換法」で置き換え、最後に「連想結合法」で覚えてしまいます。

赤い本を掲げて「あうあう」とうわごとを言うおかしな人が、プリウスに乗って巨大な蟻(アント)に突入したところ、二人の盗人がビックリして飛び出てきた

こんな塩梅ですね。「イメージ型語呂合わせ」では、複雑で長い単語を分解し、語呂にし、イメージ化していきます。

世界史や日本史では大活躍し重宝する記憶術になります。

河野玄斗さんの「ストーリー法(物語法)」

また「ストーリー法」も紹介していますね。
ストーリー法は「物語法」ともいいます。

ストーリー法では、

  • 複数の単語をまとめて覚える
  • ストーリー仕立てにする

というのがコツになります。

ストーリー法の説明をするよりも、実際のやり方を見たほうがわかりやすいと思います。

カードゲームのUNO(宇野宗佑)をやっている。海辺(海部俊樹)の家でリーチしたのが宮沢喜一。

こういう覚え方ですね。
まさに暗記したいことをイメージングのストーリー仕立てにして、まとめて覚えていく方法になります。

物語法には「頭文字」だけでストーリーを作る「頭文字法」のやり方もあります。

ちなみに、「語呂合わせ」「ストーリー法」「頭文字法」世界史や日本史を覚えるやり方は、松平勝男さんの「歴史の記憶術」にあります。「歴史の記憶術」は、歴史の流れもわかる秀逸なテキストになっています。

⇒歴史を記憶術で覚える「歴史の記憶術」

暗記術で大事なこと

なお河野さんは、著書の中で暗記術として記憶術を紹介していますが、記憶術を使う前に、勉強では、

  • 暗記
  • 反復学習
  • アウトプット(思い出す)の練習

が必要なことを強調しています。
これはその通りです。

記憶術は、暗記を手助けする手段です。ここを履き違えると、記憶術に溺れてしまうことも出てきます。大事なことですね。

河野玄斗さんの「シンプルな勉強法」はおすすめ

このように河野玄斗さんは、

  • 場所法
  • 語呂合わせ
  • ストーリー法

を使っているようです。記憶術のやり方は、多少、当方が説明を足していますが、これらの記憶術のあらましはおわかりかと思います。

そんな河野さんの「東大医学部在学中に司法試験も一発合格した僕のやっている シンプルな勉強法『シンプルな勉強法』」はいいですね。勉強術本としても良書です。著書は、

1.モチベーションアップの方法
2.逆算勉強法:効率を重視
3.勉強に成功する4つのテクニック
・勉強効率アップ
・時間効率
・ムダを省く
・暗記術(記憶術)
4.高校・大学受験の攻略

というように4つの章立となっていますが、「勉強はコスパ最強の遊びだ」のキャッチの通り、効率のよい勉強の仕方と遊び感覚になれる勉強術です。良書だと思います。

ちなみに河野さんが使っている記憶術は、頭の中に映像を描く「イメージ型記憶術」になります。しかし記憶術の中には映像を描かない新しいタイプの記憶術もあります。これを「ユダヤ式」といいます。受験には最適な記憶術となっています。

くわしいことはこちらをご覧になってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です