場所法・記憶の宮殿で文章を暗記する秘密の方法

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場所法・記憶の宮殿を使って文章を覚える

場所法を使って文章の暗記をする場合、どうすればいいのでしょうか?実は場所法を使って文章を覚えることはできます。それは「記憶の宮殿」を使ったやり方になります。

記憶術・場所法の完全解説!~やり方・コツをわかりやすく説明

場所法を使った文書の暗記では、

  • 文章の丸暗記がほぼできる。
  • 文章のポイントの暗記もできる。

という具合に両方のシチュェーションに対応できます。

ちなみに文章の暗記が必要な状況は、

  • 司法試験、司法書士試験、行政書士試験、社労士試験などで法律の条文・判例を覚える
  • 論文を書く際に役立つ
  • スピーチの原稿を覚える
  • プレゼンで話す内容を覚える
  • 司会を頼まれたとき

こうした状況がありますね。

場所法で文章を覚えるには3つの下準備が必要

ところで場所法で文章を覚える場合には「下準備」が必要になります。下準備では「変換記憶術」を使います。

変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法

また「記憶の宮殿」を用意します。で、次のように下準備を行います。

  1. まず変換記憶術の「分解法」を使って文章を細かく分解する(文節化する)。
  2. 次に「変換法」「置換法」を使って具体的な物事に置き換える。
  3. 覚える文節の数の「記憶の宮殿」を作成する。

こうした3つの下準備作業が必要です。この準備をしませんと、場所法を使った「文章暗記」はできなくなります。

こうした下準備は「連想結合法」を使った文章暗記のときも同じです。場所法で文章を覚える場合もこのような下準備が必要です。

変換記憶術の分解法と変換法で下準備

それでは、ここで事例を通して場所法で文章の暗記をしてみます。まず憲法の前文(一部)の下準備をします。

日本国憲法 前文
日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

憲法前文 変換記憶術(変換法)
日本国民は 日本列島(日本)に人(国民)が立っている
正当に 拳(こぶし)を突き上げるポーズ
選挙された 選挙カーの上で演説している
国会における 国会で会議している様子
代表者を通じて 演台の前で演説をしている代表者
行動し、 歩く姿
われらとわれらの 自分と仲間が肩を組んでいる
子孫のために、 赤ちゃん
諸国民と 地球の上に世界中の人が立っている
協和による 握手している姿
成果と、 リンゴ(果実、成果を示す象徴)
わが国全土にわたって 日本列島のイメージに土が盛り上がる
自由のもたらす フランス革命の旗(民衆を導く自由の女神)
恵沢を 携帯電話(けいたく)
確保し、 犯人を逮捕
政府の行為によって 国会議事堂が歩いている
再び戦争の 戦車が砲撃している姿
惨禍が起こることのないようにすることを 爆弾が投下された光景
決意し、 胸を叩く姿(決意)
ここに主権が 手裏剣(しゅけん)
国民に存することを (日本列島に)人が立っている姿
宣言し、 富士山本宮浅間大社(せんげんたいしゃ)
この憲法を 六法全書
確定する。 裁判官がガベル(木槌)を叩く

こういう感じです。
変換記憶術の「分解法」で文章を24個に文節化して、「変換法」を使って具体的でわかりやい物事に置き換えます。

記憶の宮殿を作る

次に「記憶の宮殿」を用意します(作ります)。

覚えるべき事項は全部で24個あります。なので「記憶の宮殿」は24個必要になりますね。

そこで部屋を「記憶の宮殿」としてみます。

ご覧の通りです。24個の場のある「記憶の宮殿」を作成してみました。

ちなみに記憶の宮殿の作り方については、こちらで詳しく解説しています。あわせてお読みになってください。

記憶の宮殿の作り方~5種類の方法を解説

記憶の宮殿を使って文章を覚えてみよう

それでは下準備ができましたので、ここからは場所法で覚えていきましょう。実際の記憶では「基礎結合法」でイメージングしていきますね。

憲法前文 変換記憶術(変換法) 記憶の宮殿
場所法でイメージング
日本国民は 日本列島(日本)に人(国民)が立っている 1.テレビ
テレビの上に日本列島に乗った人がいる
正当に 拳(こぶし)を突き上げるポーズ 2.ソファー
ソファーで拳を突き上げている
選挙された 選挙カーの上で演説している 3.リビング
リビングで選挙カーに乗って演説している
国会における 国会で会議している様子 4.食卓机
食卓机の上で国会の会議をしている
代表者を通じて 演台の前で演説をしている代表者 5.食器棚
食器棚で演台で演説をしている
行動し、 歩く姿 6.キッチン
キッチンで歩いている
われらとわれらの 自分と仲間が肩を組んでいる 7.食器乾燥機
食器乾燥機で自分と仲間が肩を組んでいる
子孫のために、 赤ちゃん 8.流し台
流し台に赤ちゃんがいる
諸国民と 地球の上に世界中の人が立っている 9.お風呂
お風呂で、世界中の人が地球の上にいる
協和による 握手している姿 10.脱衣所
脱衣所で握手している
成果と、 リンゴ(果実、成果を示す象徴) 11.洗濯機
洗濯機にリンゴが激突している
わが国全土にわたって 日本列島のイメージに土が盛り上がる 12.玄関
玄関に土が盛り上がった日本列島がある
自由のもたらす フランス革命の旗(民衆を導く自由の女神) 13.靴箱
靴箱にフランス革命の旗が刺さっている
恵沢を 携帯電話(けいたく) 14.廊下
廊下に巨大な携帯電話がぶら下がっている
確保し、 犯人を逮捕 15.洋室
洋室で犯人を逮捕している
政府の行為によって 国会議事堂が歩いている 16.本棚
本棚で、国会議事堂が歩いている
再び戦争の 戦車が砲撃している姿 17.洋室
洋室で、戦車が砲撃
惨禍が起こることのないようにすることを 爆弾が投下された光景 18.パソコン
パソコンの上に爆弾が投下
決意し、 胸を叩く姿(決意) 19.ベランダ
ベランダで、胸を叩いてマウンテン
ここに主権が 手裏剣(しゅけん) 20.洋室
洋室に巨大な手裏剣が刺さっている
国民に存することを (日本列島に)人が立っている姿 21.布団
布団の上に、人が立っている日本列島
宣言し、 富士山本宮浅間大社(せんげんたいしゃ) 22.トイレ
トイレのドアを開けると浅間大社だった
この憲法を 六法全書 23.和室
和室に巨大な六法全書が鎮座している
確定する。 裁判官がガベル(木槌)を叩く 24.テーブル
テーブルで裁判官がガベルを叩いてる

このようになります。こんな感じですね。

なおこれはあくまで一例です。他ににも文節の区切り方、記憶の宮殿の作り方、イメージングの仕方があります。

ただ、このようにして場所法の記憶の宮殿を使って文章を覚えることができるということになります。

試験合格向きの文章暗記の仕方

このように記憶術の王道である「場所法」を使えば、文章を丸ごと暗記することもできます。

けれども、上記のやり方は、実のところ、あくまで「やり方の説明」になります。「試験向け」ではありません

実践向け、つまり資格試験や受験において「文章を覚える記憶術のやり方」は他にあります。そのやり方は「宮口式記憶術」で教えています。宮口式は、試験合格向けの「文章暗記」のやり方を伝えています。「なるほど」と納得の方法です。

こちらにレビュー記事を書きましたので、興味のある方はお読みになってみてください。
⇒試験向けの文章暗記の仕方がわかる「宮口式記憶術」のくわしいことはこちら

場所法を使わないやり方

しかしながら場所法を使わない「文章の暗記の仕方」もあります。そのやり方、こちらでまとめて解説しています。

記憶術で文章・長文を覚えるやり方~憲法の前文を例に

場所法は、さすが記憶術の最高峰だけあって、多面的な使い方ができます。

けれども文章の暗記に関しては、実のところ場所法にも課題があったりします。それは論理などの関係性を覚えるのが不得手なことです。

記憶術の中には論理などの関係性を軸にして覚え・思い出す記憶術もあります。それが「ユダヤ式記憶術」です。

ユダヤ式は受験や資格試験、学校の授業の勉強にも役に立つ最も新しく実用性の高い記憶術になります。また「記憶の宮殿」や「場所法」に関する知られざる使い方や秘訣を記したマニュアルと特典としてお付けしています。こちらでレビューしていますので、ご興味のある方はご覧になってください。

ユダヤ式記憶術を徹底解説【レビュー・ネタバレ】~実際に購入したから言えること

「文章の記憶」の実際のところは、場所法(宮口式記憶術)と、ユダヤ式記憶術の両方で、適宜、使い分けながら覚えるのが得策になります。

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