記憶術で文章・長文を覚えるやり方~憲法の前文を例に

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記憶術で文章・長文を覚えるやり方

記憶術を使って文章を覚えることは可能です。長文の暗記も可能です。

最初に結論をいいますと、文章覚える記憶術のやり方に「5種類」あります。それは、

  1. 物語法
  2. 連想結合法(イメージ連結法)
  3. 場所法
  4. 論文試験用記憶術
  5. ユダヤ式記憶術

の5つです。
で、それぞれやり方が異なります。

文章を覚えるケースは受験や資格試験

ところで文章を覚えるケースは、受験勉強資格試験の勉強に多くあります。必要に多々迫られます。

しかしながら日常でも必要になることがあります。そもそも文章を覚えるシーンは、

・教科書
・法律の条文
・法律の判例
・スピーチの原稿

といった文章や長文の暗記が必要な状況です。こうした状況では「文章の丸暗記」「文書のポイントの暗記」「長文の暗記」が欠かせなくなります。

原稿無しでスピーチができるのはおすすめ

日常においては朝礼、挨拶などのスピーチのときに、原稿を持たずにそらんじて言えるのは恰好いいですし、頭のよい人と思われて、周囲からの評価も高まります。

毎回、原稿無しでスピーチができるようになるとメリットはかなり多くなります。中でも「物語法」「連想結合法」「場所法」の3つは役立ちます。

で、原稿無しでスピーチをする場合に、記憶術が役立ちます。

ちなみにスピーチの文章を覚える際も、上記の5種類の記憶術が役に立ちます。

憲法の前文を記憶術で覚える実例

それでは記憶術を使って文章を覚える方法ご紹介しましょう。最初に書いた通りで、5つのやり方があります。

  1. 物語法
  2. 連想結合法(イメージ連結法)
  3. 場所法
  4. 論文試験用記憶術
  5. ユダヤ式記憶術

それぞれについて説明します。

なお説明にあたっては「日本国憲法の前文」の一部を実際に覚えてみます。これは長文になります。が、実例をあげた解説のほうがわかりやすくなりますね。

日本国憲法 前文
日本国民は正当に選挙された国会における代表者を通じて行動し、われらとわれらの子孫のために、諸国民と協和による成果と、わが国全土にわたって自由のもたらす恵沢を確保し、政府の行為によって再び戦争の惨禍が起こることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し、この憲法を確定する。

物語法で文章を覚える

物語法は3つのやり方がありますが、文章の暗記の場合は「物語のストーリーをイメージする」やり方になります。
ストーリー法(物語法)記憶術の3つのやり方と使い方

物語法で文章を覚える場合は、
・文章の丸暗記はできない(不得手)
・ポイントの暗記
となります。

では憲法の前文を実際にやってみましょう。

物語のストーリーをイメージする

物語法で文章を覚えようとする場合は、文章の全文を覚えるのは難しくなります。文章の「要点」を拾い上げて、これを覚えます。

「日本国憲法の前文」の要点を拾い上げると、たとえば次のようになります。

【ザックリ要約】日本国民は、国会での代表者で行動し、子孫のために、諸国民と協和し、自由を保ち、戦争をせず、国民主権として、憲法を制定。

これをイメージにして、ストーリー仕立てにして覚えます。連想結合法まで使わなくても、イメージでストーリーを作ることができると思います。頭に浮かんだ「イメージ・ストーリー」で覚えます。

このやり方はシンプルな方法ですね。といいますか多くの人が無意識のうちに行っている方法になります。が、これをあえて意識しながらイメージを描いて、文章のストーリーを覚えるようにします。

連想結合法で文章を覚える

連想結合法(イメージ連結法)では文章の丸暗記が可能です。また要点の暗記もできます。文章全部も要点も、どちらもできるのが連想結合法による文章暗記だったりします。

連想結合法記憶術~イメージで結合する基本テクニック イメージ連結法記憶術~誰でもイメージで覚えられる究極の記憶法

連想結合法(イメージ連結法)は、記憶術らしいテクニックです。この方法で文章を覚える場合は、
・文章の丸暗記
・要点の暗記
どちらもできますので重宝します。

なお連想結合法で覚えて、やがてそらんじて言えるようにするのが実際的です。連想結合法記憶術で覚えるのは前段階としての扱いです。記憶術で思い出しているうちに、記憶術を使わなくてもそらんじて言えるようになります。

なお連想結合法(イメージ連結法)をベースにして、最先端の記憶術としているのが「吉永式記憶術」です。さまざまな応用も効く現時点では最高レベルの記憶術となっています。

吉永式記憶術とは?究極の記憶術「イメージ連結法」を教える資格試験にも強い記憶術

連想結合法では下準備が必要

ところで連想結合法では下準備が必要になります。下準備とは、記憶術で覚えるためのイメージ作業をいいます。このときに「変換記憶術」を使います。

変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法

イメージを作るための下準備では、

  1. 変換記憶術の「分解法」を使って文章を細かく分解する。
  2. 次に、変換法や置換法を使って具体的な物事に置き換える

この2つの下準備が必要です。
この準備ができたなら、事例の憲法前文にトライしてみましょう。

連想結合法で憲法の前文を覚える

憲法前文 変換記憶術(変換法)
日本国民は 日本列島(日本)に人(国民)が立っている
正当に 拳(こぶし)を突き上げるポーズ
選挙された 選挙カーの上で演説している
国会における 国会で会議している様子
代表者を通じて 演台の前で演説をしている代表者
行動し、 歩く姿
われらとわれらの 自分と仲間が肩を組んでいる
子孫のために、 赤ちゃん
諸国民と 地球の上に世界中の人が立っている
協和による 握手している姿
成果と、 リンゴ(果実、成果を示す象徴)
わが国全土にわたって 日本列島のイメージに土が盛り上がる
自由のもたらす フランス革命の旗(民衆を導く自由の女神)
恵沢を 携帯電話(けいたく)
確保し、 犯人を逮捕
政府の行為によって 国会議事堂が歩いている
再び戦争の 戦車が砲撃している姿
惨禍が起こることのないようにすることを 爆弾が投下された光景
決意し、 胸を叩く姿(決意)
ここに主権が 手裏剣(しゅけん)
国民に存することを (日本列島に)人が立っている姿
宣言し、 富士山本宮浅間大社(せんげんたいしゃ)
この憲法を 六法全書
確定する。 裁判官がガベル(木槌)を叩く

こういう感じです。
変換記憶術の「変換法」で、具体的でわかりやい物事に置き換えています。あとはこれらを連想結合法で覚えてしまいます。

ちなみに、ここで紹介しているやり方は、あくまで説明のためのやり方になります。実際の試験では、このように全文を覚えてしまうやり方はしません。そもそも全文を覚えてしまうのは、非効率ですし、おすすめできないんですね。

このことは有料講座の「宮口式記憶術」で教えているテクニックでもあります。有料になりますので、残念ながらこの記事でご紹介はできません。「試験向け」の文章暗記のやり方は、こちらの記憶術で教えています。

⇒試験対策向けの文章の覚え方がわかる「宮口式記憶術」のことはこちら

場所法で文章を覚える

場所法も文章の丸暗記ができます。また要点の暗記もできます。場所法もどちらもできるということですね。

ちなみに場所法で文章の暗記をするやり方は、別に記事を書いています。こちらをお読みになってください。

場所法・記憶の宮殿で文章を暗記する秘密の方法

場所法で文章を覚える場合も、基本的に「連想結合法」と同じ要領で行います。

論文試験用記憶術

あと論文試験記述問題合格点を取るための「論文式試験専用記憶術」というのがあります。こちらは受験や資格試験といった「試験向け」の「文章丸暗記」の仕方になります。

著作権で保護されていますので、公開はできませんが、目から鱗の驚く覚え方です。

ヒントをいえば、この方法は昔から行われています。現在でも同様のことを言っている方もいます。

しかし聞いただけでは「なーんだ」「そういうやり方もあるのね」と思うかもしれません。

「当たり前」と思うかもしれませんが、けれどもこの覚え方が「文章の丸暗記」には非常に効果があります。「百聞は一見にしかず」。ご自分で確かめてみるのもよいかと思います。

⇒論文式試験先頭記憶術

ユダヤ式記憶術で文章を覚える

それと「ユダヤ式記憶術」を使って文章を覚えることもできます。実はこの方法は忘れにくく、また思い出しやすい画期的な新しいタイプの記憶術です。

ユダヤ式記憶術を徹底解説【レビュー・ネタバレ】~実際に購入したから言えること

「ユダヤ式記憶術」では文章の丸暗記は不得手になりますが、要点の暗記ができます。

といいますか「ユダヤ式記憶術」の場合は、文章の構造(論理性・関係性)をも覚えることができる、大学受験や資格試験に活かせ重宝する記憶術です。

「ユダヤ式記憶術」で文章を覚える場合は、
・文章の丸暗記は不得手。
・要点の暗記は向いている。
・文章の構造・論理性・関係の暗記ができる。
となります。

ユダヤ式記憶術は、そのノウハウが著作権で守られているため公開することはできません。しかしながら優れた記憶術です。

「ユダヤ式記憶術」を使って憲法の前文のポイント暗記をした実例は、特典に付けてあります。特典の「事例でわかる生命の樹」に記載してあります。

「ユダヤ式記憶術」は大学受験や資格試験にはめっぽう強い記憶術です。特典とあわせてご興味のある方はお手にしてみてください。

⇒受験・資格試験に最適な「ユダヤ式記憶術」のくわしいことはこちら

試験における文章の暗記

あと実際の資格試験や受験では、「試験に合格するための使い方」があります。憲法の前文暗記の項目でも言及しましたが、「試験における文章暗記」では丸暗記をしません。

このことは、「場所法」では「宮口式記憶術」において、「試験に合格するための文章暗記の仕方」として教えています。
⇒宮口式記憶術

また文章のロジック、論理・関係性をも覚える「ユダヤ式記憶術」は、実用面においても優れています。ユダヤ式記憶術では、論理的思考をも鍛える側面があります。
⇒ユダヤ式記憶術

試験における文章の暗記では、状況に応じて「場所法(宮口式記憶術の方法)」と「ユダヤ式記憶術」を使い分けていくのがおすすめになります。

まとめ

このように記憶術を使って文章を覚えることはできます。

ただし文章を覚えるといっても、

  • 文章・長文を丸ごと暗記(イメージで覚える)・・・連想結合法、場所法
  • 文章・長文のポイントを暗記(イメージで覚える)・・・物語法
  • 文章・長文を丸ごと暗記(秘密の覚え方)・・・論文試験用記憶術
  • 文章・長文のポイントを暗記(論理・関係性で覚える)・・・ユダヤ式記憶術

というやり方に分かれます。

それぞれの覚え方を習得すると、試験勉強ではかなり重宝します。これらの記憶術を身につける価値はありますね。

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