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場所法ができない・難しい・使えない4つの原因
残念なことに、場所法ができない・難しい・使えないという人もいます。
場所法は記憶術の中でも王道であり最高峰といわれていますので、場所法ができないと凹むことも多々でてくるでしょう。
けれども場所法が「できない」「難しい」「使えない」「使いにくい」と感じる場合の理由には、大きくわけて4つあります。それは、
- 場所法の使い方の基本がわかっていない
- 変換記憶術の使い方がわかっていない
- イメージする力が弱い
- 場所法を使う適性がない
になります。
理由の中の「場所法を使う適性がない」というのがありますが、これはショッキングな理由に受け止められるかもしれません。けれども、これら4つの原因に対して解決方法があります。
ですのでご安心ください。
それでは以下、場所法ができない・難しい・使いにくいという方への原因bんんせきと処方箋をご紹介します。
場所法の使い方の基本がわかっていない
場所法ができない・難しい・使えない・使いにくいと感じる場合で多いのが、そもそも「場所法の使い方の基本がわかっていない」というのがあります。
場所法の使い方の基本とは、イメージ型記憶術を使う基本のことですね。
そもそも場所法では、部屋の中にある諸々に対して、覚えるべきことをイメージで関連づけて覚えていきます。
イメージで関連づけて覚えていくといのは、場所法のみならず記憶術の基本になります。
しかし、記憶術の基本である「イメージによる暗記」がうまくできていないと、場所法でもつまづいてしまいます。
意外なんですが、そもそも記憶術の基本がしっかりと身についていない場合があります。
もしもあやふやだったり、曖昧であるならば、まず記憶術の基礎である「基礎結合法」を改めて勉強しなおす必要があります。
基礎結合法記憶術~記憶の宮殿を使う基本テクニック
「基礎結合法」ができれば、場所法はできるようになります。
イメージに変換して覚えるのが「基礎結合法」ですし、基礎結合法は記憶術の基本・基礎になります。
変換記憶術の使い方がわかっていない
「場所法ができない・難しい・使いにくい」と感じる原因の次に挙げられるのが、「変換法・変換記憶術が上手にできなかったり、スムースにできない場合」です。
場所法では、抽象的なことや専門用語を覚える際に、具体的な物事に変換する「変換記憶術」のテクニックを使います。
変換力【記憶術のやり方基本】~文章・数字・専門用語を覚える
変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法
「変換法」「変換法記憶術」ともいっていますが、具体的な物事に変換する作業ですね。
変換記憶術のテクニックは大丈夫でしょうか?
もし知らなかったり、あやふやであるならば、変換記憶術を改めて勉強しなおす必要があります。
場所法で使用する「変換記憶術」は、抽象的なことや専門用語を、具体的な何かに置き換えるテクニックです。
たとえば、昭和初期の動乱期に内閣総理大臣だった「若槻禮次郎(わかつきれいじろう)」。
場所法で「若槻禮次郎」は覚えようとする場合は、具体的でわかりやすい物事に置き換えます。
たとえば「満月(若い月)」。
で、場所法で覚える場合は、「ベッドに満月(若い月)」が墜落してきた」といった具合にイメージングします。
意外と変換がうまくできてきなくて、場所法が使えない、難しい、できないという状況に陥っている方もいるように思います。もしも該当していれば、変換法・変換記憶術を復習しましょう。
イメージする力が弱い
あと「イメージする力が弱い」というのが原因で、場所法が難しい・できないと感じることがあります。
記憶術の多くはイメージを使いますので、もしイメージする力が弱いと記憶術そのものを使うのが難しくなることが出てきます。
しかしながらイメージする力はトレーニングでアップすることができます。たとえば、このようなトレーニング方法もあります。
場所法が上達するトレーニング・練習はこうやる
このトレーニングは、場所法ができるようになることに特化した練習方法でもあります。場所法が使えるようになるためには、脳内にイメージを描く力は必須になります。
イメージング能力が弱いと心当たりのある方は、ぜひ練習を重ねてイメージング能力をアップしてみましょう。
場所法を使う適性がない
最後になりますが、場所法が難しい・できない・使いにくいと感じている原因に、そもそも「場所法を使う適性がない」というケースがあります。
これはちょっとショッキングに受け止められるかもしれませんが、実際のところ頭に映像を浮かべること・イメージを描くのが苦手・不得手・できにくいという方がいらっしゃいます。
そうした適性は、こちらでチェックすることができます。
記憶術は使えないのか?~記憶術への適性チェック
で、このチェックに該当する方は、残念ながら場所法をはじめとしたイメージ型記憶術を使いこなすのは、ハードルが高くなります。
しかしながら上記でも紹介したイメージング・トレーニングを行うことで、できるようになることもあります。
けれどもトレーニングをしてもうまくできない場合は、「記憶術への適性の問題」になってまいります。
端的にいいますと、場所法をはじめとしたイメージ型記憶術を使う適性が無い、あるいは乏しいということになります。
イメージを使わない記憶術
けれども記憶術には「イメージを使わない記憶術」もあります。記憶術の中には、イメージを使わないか、ほとんど使わなくでも使用できる記憶術があります。
これを「非イメージ型記憶術」あるいは「左脳型記憶術」とも言っています。
場所法などのイメージ型記憶術を苦手とする方は、逆に「非イメージ型記憶術」が得意な人が多かったりします。
で、場所法ができない・難しい・使えないという方は、ぜひ「非イメージ型記憶術」にトライすることをおすすめします。
非イメージ型記憶術のおすすめ
ちなみにイメージを使わない「非イメージ型記憶術」の代表的なやり方は、
・語呂合わせ
・ユダヤ式記憶術
の2つになります。
語呂合わせは、ほとんどの人が知っているはずです。
しかし「ユダヤ式記憶術」は初めて聞く方が多くなるかもしれません。ユダヤ式記憶術では「生命の樹」という図式を使います。
新しいタイプの「生命の樹」記憶術
「生命の樹」というのは、テンプレートとなっている図式です。で、このテンプレートに覚えたい知識を当てはめていきます。
当てはめていく際に、原因と結果・時系列・反対関係・均衡関係などの関係を持たせながら当てはめていって、覚えやすいように整理します。
で、この「生命の樹」を使って覚えると、忘れにくくなる、長期記憶が可能になります。といいますか、思い出しやすくなります。
生命の樹を使った記憶術は「ユダヤ式記憶術」といいますが、語呂合わせも組み合わせて使っていきます。
で、この記憶術の有り様は、まさに「左脳的」。イメージを多用しません。「ユダヤ式記憶術」ではイメージを使うこともできますが、イメージを使わなくても使用できるところが大きな特徴になっています。
「ユダヤ式記憶術」については、こちらでレビュー記事も書いています。
受験や資格試験の勉強には滅法強く、役に立つ記憶術です。場所法と並んでおすすめもしています。といいますか、場所法と併用したい記憶術ですね。
「ユダヤ式記憶術」と「場所法」が使えるようになると、受験や資格試験では大変有利になります。イチオシの記憶術になります。