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記憶術とは?
記憶術とは物事を暗記する際、高速に記憶ができる「記憶の技術・テクニック」のことをいいます。
物事を記憶する際、通常は「反復・繰り返し」をして覚える方法が一般的です。反復学習は暗記する際の有効な方法であることは間違いありません。
しかしながら、反復学習は、何度も繰り返して憶えるため、時間と根気を要します。また地頭の良さ(記憶力の良さ)がありませんと、反復学習をしても忘れてしまったりして、苦しみの多い勉強方法になってしまうことがあります。
けれども、通常の反復学習とは違って、技術やテクニックを用いて憶える「記憶術」といった方法があります。記憶術は、記憶力が仮にかんばしくなくても、また物覚えが悪くても、暗記することができ、人によっては暗記が得意になる「記憶する技術」になります。
イメージで憶える技術が記憶術
では、何故、記憶術は、生来の記憶力とは関係がなく、暗記が得意になるかといいますと、それは「記憶のメカニズム」と関係があります。
人は、イメージで憶えたことは、長期記憶しやすい傾向があります。丸暗記するよりは、イメージで憶えたほうが長期に記憶が残るようになります。
記憶術は、憶える物事をイメージや音韻、図形等に変換して、記憶を効果的かつ効率的に行う暗記のスキルということになります。イメージで憶える技術ということですね。
具体的には、このHPでも基礎的な方法から、実際に使える方法まで紹介しています。
連想力、連結力、変換力が、基本「イメージ能力」であり「スキル」になります。
また、この3つのイメージ能力とスキルを使って、基礎結合と連想結合による記憶術を憶えます。以上が、記憶術の基本になります。
記憶術の種類
上記の基本を習得したならば、いくつかの記憶術の種類を憶えるようにします。具体的にいいますと、次の方法が代表的なテクニックになります。
「場所法」は、記憶術の元祖であるギリシアのシモニスが開発した方法になります。
「座の方法」「ローマンルーム法」「ロキ・システム」といった言い方もされています。
場所法を起源として、その後、歴史の中において、様々な方法も編み出されています(詳しいことはこちら:記憶術の歴史)。
歴史は古くギリシア時代に遡る
記憶術の歴史は古く、2500年の歴史があります。記憶の始祖は、紀元前500年頃に活躍したギリシアのシモニデスという人物になります。彼が歴史上、初めて記憶術を使ったことが記録に残っています。
シモニデスの方法は、「座の方法」「ローマンルーム法」「ロキ・システム」と言われる「場所法」になります。場所法とは、暗記すべき物事を会場や部屋にあるそれぞれの物に関連付けて憶えていく記憶術であり、元祖・記憶術です。現在でもシモニデスの方法が使われています。
記憶術は、古代ギリシア時代に開発され、ローマ時代での弁論術における原稿の暗記、中世の教会での宗教的事象の暗記といった具合で、世界で使用され、ルネサンスにおいては一般大衆にも広まり、成功術の一つとして普及していきます。
記憶術は歴史が古いものの、原理や原則そのものは昔から変わりがありません。ただ違いがあるとすれば、現在では、記憶の座(記憶する場)に、かなりの工夫が見られる点になります。
効果やメリットが多い記憶術
歴史の古い記憶術ですが、記憶術の効果はいくつもあります。短時間で素早く憶えることができるのはもっとも魅力的な効果になります。記憶術の効果や効能をあげてみますと、このようになります(詳しいことはこちら)。
- 頭の回転が速くなる
- 連想能力が高まる
- 発想が豊かになる
- 因果関係に関係がないユニークな発想ができるようになる
- 多面的な物事を考察し洞察することができるようになる
- 想像力も高まる
- 会話の際、話しのポイントを整理できるようになる
- 要領のよい会話ができるようになり、商談も上手くいく
- 一度会った人の名前を忘れない
- お客の名前を覚えているので顧客サービスに抜群の効果が出てくる
- 会話の先が読めるようになる
- 短時間で暗記できるようになる
- 大量の事項をスピーディーに憶えられるようになる
「頭脳が良くなる」「ビジュアルで考えられるようになる」といった脳力がアップする効果が特徴です。
記憶術をマスターしているとメリットが多くなります。記憶術はあなたの人生を豊かにするツールといっても過言ではありません。
会社でも役に立つ記憶術
記憶術は、様々な人やシーンで役立ちます。
一例をあげますと、
- 中学生や高校生は、学校の受験に活かすことができる
- 大学生は、就職の試験にも活用することができまる
- 社会人は、資格の試験、昇進試験、公務員試験など各種の試験勉強に活かせる
- 会った人の名前や生年月日などの個人情報を暗記できる
- 会議でのポイントをその場で記憶することができる
記憶術を活用できるシーンは多岐にわたりますね。
落語の世界でも記憶術は使われています。事実、立川談笑師匠は記憶術を落語に使って成功し実績も出しています。その様子を動画でも説明しています。
記憶術は効率よく訓練・トレーニングする
しかし、記憶術を漠然と使ってもおそらく効果は感じられないかもしれません。人によっては、「さっぱり」という人も出てくるかもしれません。というのも記憶術を使いこなすためには、それなりのコツや秘訣があるからなんですね。
そのコツとは、こちらにあります。
記憶術の効果をアップする方法
記憶術に関する具体的なテクニックやノウハウは、このサイトでも解説しています。
しかしながら記憶術を学ぶ際に間違ってはならないことは、記憶術は大脳そのものが変化し記憶力がアップする魔法の方法ではないということです。スポーツの筋トレのように生理的に変容を起こして器質的な能力拡大を目指す方法ではありません。どこまでも記憶する技術を磨いて習得していく方法になります。
もっとも近年では、脳トレをふんだんに取り入れて、記憶力そのものを高める方法を併用する記憶術も出てきています。
脳トレは頭の回転を速くしたり、理解力をアップさせたり、あるいは想像力やイメージ力をアップさせる訓練になります。この手のノウハウはたくさん出ていますね。こういった脳トレを組み込んだ新しい記憶術が最近は出ています。
こうした方法を組み合わせると、記憶術の効果が、より一層高まりますね。やはり地頭である脳そのものが良くなりますと、記憶するスピードが高まるからですね。
暗記力をアップできる記憶術
記憶術は大学や高校の受験勉強から各種の資格試験に役立つ記憶のテクニックです。しかし記憶術と聞いて最初からその効果を信じられる人は少ないでしょう。
おそらくあなたは、「本当?」「怪しいなあ」「記憶が得意になるそんな魔法の方法があるわけがない」と疑って思うでしょう。特に初めて「記憶術」ということを聞いたとき、ほぼ全員が疑いの目で見るでしょう。最初から信用できず疑念を抱くのは当然です。むしろ疑うことは警戒心が正しく作動している正常な反応といえるでしょう。
ですが短期間で数多くのことを暗記できるとする記憶術の効能は本当です。記憶する技術は実際にあります。そして記憶術はリアルに効果があります。
記憶術の宣伝は少々大袈裟になっているかもしれませんが、記憶術のトレーニングを積んだ人であるなら、100個位のキーワードや言葉、概念の暗記を1時間もかけずに10数分で、しかも一回暗記すれば長期記憶させることは可能でしょう。
習熟すれば短時間でも大量の暗記が可能
記憶術に習熟し集中力も持続できれば、もっと短時間で暗記することも可能です。記憶術とは、短時間で大量の事柄を暗記できるリアルなテクニックです。
ただし個人差はあります。記憶術は暗記する技術でありテクニックですので、個人差が出てくるのは仕方ありません。また記憶そのものは短時間でできますが、記憶術で憶えるための事前準備が必要になり、この作業に多少時間はかかります。
しかし普通に勉強して暗記するよりも、トータルで時間は短縮されます。しかも長期記憶が可能なことは大変なメリットです。記憶術のスキルを習得すれば通常の暗記と比較すれば高速かつ大量の記憶ができることは真実です。記憶術は暗記力をアップさせることのできる記憶の技術です。
記憶術は人生を変え充実させる
記憶術は、習得のスピードは、資質等、人によっても違いがあります。しかしマスターできるとこの上なく重宝することが多くなります。このHPでは記憶術の歴史、方法、コツ、活用シーンなど多くの情報を発信しております。
記憶術を知っているのと知らないとでは、天と地の違いがあります。そう言い切ってよいくいらい、記憶術の効果は多くあります。
当サイトでは、この記憶術の世界やメカニズム、または方法についてご説明いたします。管理人の私自身、記憶術を使うことで大学の受験から各種の資格試験、また仕事で大変重宝しております。実際に記憶術の恩恵を受けている一人ですので、自らの体験からも記憶術は「本当」「使える」と断言できます。
あなたもぜひ記憶術をマスターしていただいて、学校の試験、中学・高校・大学の受験、そして社会人の方であるなら資格試験や仕事に活かして実り多いい人生を謳歌していただきたいと願っております。