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記憶術を使えば宅建試験に最短合格できる
宅地建物取引士の試験勉強において「記憶術」はおすすめです。短期合格も可能です。
といいますか、宅建試験と記憶術との相性は非常によかったりします。
なぜならば、宅建の試験は、
暗記が中心
だからです。
もっとも丸暗記ではなく「理解しながら暗記する」ことが必要なことは言うまでもありませんね。
しかし宅地建物取引士試験は、
- 過去問から繰り返し似たような問題が出題される
- 頻出分野がある程度はっきりしている
という特徴があります。
つまり、宅建の資格試験は、過去問と似たような問題が繰り返し出題される試験であり、頻出分野がおおよそハッキリしている上、試験そのものは実質「暗記試験」なわけですね。
ですので「記憶術がおすすめ」ということなります。
過去問に何度も出てくる頻出分野を、記憶術を使って覚えれば、最短合格も可能になってまいります。
宅地建物取引士の資格試験では、「記憶術が120%活かせる・役立つ」といえます。
宅地建物取引士試験に役立つ7つの記憶術とは?
では宅建試験に役立つ具体的な記憶術は何かといえば、こちらの7種類の記憶術です。
- 場所法・・・「記憶の宮殿」に結びつけて覚える、記憶術では最高峰のテクニック。
- ユダヤ式記憶術・・・論理的&体系的に覚える最新の記憶術。
- ストーリー法・・・イメージ型のストーリー(物語)を作って覚える方法。
- メモリーツリー記憶術・・・マインドマップにして覚える方法。
- 変換法・・・抽象的な言葉など覚えにくい擁護を何かに置き換える(変換する)テクニック。
- ペグ法・・・「数字」の暗記に使う。
- 語呂合わせ・・・頭文字など用語の一つを取り出して、数珠つなぎの語呂にして覚えるやり方。
これら7種類の記憶術を宅建試験では活かすことができます。また、これら7種類の記憶術を、覚えたい分野や知識の特徴に応じて使い分けていきます。
ちなみにこれらの記憶術がどういうものなのかは、すべて当方のサイトで解説しています。くわしいことは、こちらの記事をお読みになってください。
語呂合わせ記憶術~誰もが使える暗記方法
ストーリー法(物語法)記憶術の3つのやり方と使い方
記憶術・場所法のやり方を図でわかりやすく解説
ドラゴン桜の記憶術はメモリーツリー勉強法
変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法
ペグ法記憶術(かけくぎ法)~数字(電話番号・歴史年号)の暗記に強い
ユダヤ式記憶術は全く新しい記憶術!~リアル購入者による徹底解説【レビュー・ネタバレ】ユダヤ式の理解を助ける特典付き!
また宅建をはじめとした資格試験における記憶術の使い方は、こちらの記事で解説しています。
場所法は宅建では中心となる記憶術
宅建では、特に「場所法」「ユダヤ式記憶術」の2つの記憶術がおすすめになります。
場所法とユダヤ式記憶術をセットで使うと、勉強の効率が大変アップします。
「場所法」は、多くのことを正確に覚えることができるメリットがあります。しかもいったん覚えると忘れにくい「長期記憶」になる性質があります。
宅建の試験そのものが丸暗記でも対策できますので、場所法を使って覚えることは賢い勉強の仕方になります。
なお「場所法」については、こちらの記事でくわしく解説しています。
ユダヤ式記憶術は法律・条文に強い
また「ユダヤ式記憶術」は、生命の樹というテンプレートを使って覚えます。
規則性のある物事の暗記に重宝しますので、法律や条文の暗記にはすこぶる役に立ちます。また論理的な思考が得意になるという効果もあります。
論理的な考え方が身につけば、他でも役に立ちます。そういう意味において「ユダヤ式記憶術」は必須のノウハウともいえますね。
ユダヤ式記憶術は全く新しい記憶術!~リアル購入者による徹底解説【レビュー・ネタバレ】ユダヤ式の理解を助ける特典付き!
宮口式記憶術もおすすめ
ちなみに場所法の発展系である「宮口式記憶術」は資格試験や受験向けに構成されています。
考案者の宮口公寿さんは、52才のときに、フジテレビ「めざましテレビ」からの要請を受けて、「24時間で9つの政党のマニュフェストを覚える」ということをやっています。
一夜漬けで大量のことを覚えてしまったわけですが、記憶術を使えば、本当に短時間で大量暗記は可能です。ただし丸暗記ではなく、要領のよい覚え方・やり方があります。
これが記憶術の秘密の一つにもなりますが、こちらでくわしくレビューしていますので、ご興味のある方はお読みになってみてください。
記憶術で宅建業法「35条書面」を覚えるやり方
では早速、記憶術を使った宅建試験向けの覚え方を、事例を通してご説明しましょう。宅建でも頻出であり重要な「35条書面」を事例とします。
「35条書面」を覚える場合、一般的に語呂合わせを使って覚えていますね。
語呂合わせもいいんですが、しかし「場所法」を使ったやり方もあります。また場所法を使った覚え方のほうがおすすめになります。といいのは、場所法を使うと正確に覚えやすいからですね。
なお場所法のやり方は、上記で紹介したページにあります。大事な記憶術になりますので、ぜひお読みになってみてください。
宅建業法「35条書面(重要事項説明・建物の売買の記載事項)」を場所法で覚える
では、宅建では頻出分野となっている宅建業法「35条書面」の重要事項説明のうち、「建物の売買の記載事項」を場所法を使って覚えてみましょう。
ちなみに「35条書面」は、売買・交換(宅地、建物)、賃借(宅地、建物)の4パターンになりますが、覚える項目が最も多い「建物の売買(交換)」を事例とします。
場所法を使うための下準備
まず場所法で覚えようとする場合、
- 覚えたいことを入れる「記憶の宮殿」の準備
- 建物の売買に関する重要事項説明(35条書面)のポイントを整理
- そのポイントをイメージ化して記憶の宮殿と絡めて覚える
といった下準備(手順)が必要になります。
この下準備(手順)は、どういったことであっても、場所法を使う場合は必須のステップになります。
「記憶の宮殿」を用意する
まず場所法では「覚えたいことをイメージ化」して「記憶の宮殿」に配置して(入れて)いきます。
で、事例では、こちらの「記憶の宮殿」を使います。
ご覧の通りですね。①~⑮が「記憶の宮殿」になります。この記憶の宮殿に、覚えたいことを「イメージ化」しながら結びつけて覚えていくわけですね。
35条書面のポイントを整理する
次に「35条書面・重要事項説明」のポイントを整理します。以下の通りになります。
- 登記された権利
- 法令に基づく制限
- 私道負担に関する制限
- 飲料水、電気、ガスなどの整備状況
- 国土交通省令、内閣府令で定める事項
- 【未完成物件の場合】工事完了時の形状・構造
- 【既存の建物の場合】建物状況調査(インスペクション)、1年以内の調査の有無
- 代金・交換差額金以外に授受される金額および目的
- 損害賠償の予定または違約金
- 契約の解除
- 支払金・預り金を受領する場合の保全措置の有無・概要
- 契約不適合責任の補償保険契約等の措置の有無・概要
- 割賦の場合、現金価格・割賦価格・頭金の額・支払い時期
- 手付金等の保全措置
- ローンのあっせんの内容およびローン不成立の場合の措置
覚えたいことを「イメージ化」して「記憶の宮殿」と絡めて覚える
ポイントを整理したなら、そのポイントを「イメージ化」しながら記憶の宮殿と絡めて覚えていきます。このイメージング作業が記憶術(場所法)になります。
ちなみに「ポイント」「イメージ化」「記憶の宮殿」を一覧にすると、こちらの通りになります。※画面を横にスクロールして見てください。
建物の状況・取引条件等 | 覚えたいことのイメージ化 | 記憶の宮殿 | |
1 | 登記された権利 | 陶器(登記)を投げつける | ①ドア |
2 | 法令に基づく制限 | ほうれい線のある顔(法令) | ②イス |
3 | 私道負担に関する制限 | 「私の道」(私道)と威張っている人 | ③テーブル |
4 | 飲料水、電気、ガス などの整備状況 |
ガスで水を沸かして吹きこぼれている (飲料水、電気、ガス) |
④台所 |
5 | 国土交通省令、内閣府令 で定める事項 |
日本列島(国土)がニョキニョキ出てきて、 そこに国会議事堂(内閣府令)が屋根になっている 車が走っている(国土交通省令) |
⑤ガスレンジ |
6 | 【未完成物件の場合】 工事完了時の形状・構造 |
建物があって、その建物に「みかん」(未完成物件)が ぶつかって、そのみかんが作業員にぶつかって 「工事完了」と敬礼している作業員がいる |
⑥冷蔵庫 |
7 | 【既存の建物の場合】 建物状況調査(インスペクション) 1年以内の調査の有無 |
一本の棒(1年)が突き刺さっている建物があって、 その建物を調査している人がいる |
⑦収納棚 |
8 | 代金・交換差額金以外に 授受される金額および目的 |
お金をバンバン支払う(代金) 好感触な人(交換)が飛び出した |
⑧絵画 |
9 | 損害賠償の予定または違約金 | 薬を飲んでラリっている人が(医薬品→違約金) 車をぶつけている(損害賠償) |
⑨ソファー |
10 | 契約の解除 | 契約書をビリビリに破る(契約書の解除) | ⑩テーブル |
11 | 支払金・預り金を受領する 場合の保全措置の有無・概要 |
冷蔵庫(保冷→保全措置)が銀行で お金のやり取りをしている(支払い、預かり)をしている |
⑪窓 |
12 | 契約不適合責任の補償保険契約等 の措置の有無・概要 |
「契約が違うじゃないか!責任者を呼んでこい!」 と怒っている人(契約不適合責任)に、 和尚が保険外交員をしている(補償保険契約) |
⑫カーテン |
13 | 割賦の場合、現金価格・割賦価格 ・頭金の額・支払い時期 |
頭(頭金)の付いた奇妙な現金を分割(割賦) して支払っている人 |
⑬窓 |
14 | 手付金等の保全措置 | 手が生えていて現金(手付金)と冷 蔵庫(保冷→保全措置)がぶら下がっている |
⑭観葉植物 |
15 | ローンのあっせんの内容 およびローン不成立の場合の措置 |
麻雀をしている人が「ロン(ローン)」 といって役満上がりしている |
⑮リビング |
ちなみに、
- 左の列・・・・35条書面のポイント
- 真ん中の列・・・覚えたいポイントをイメージ化
- 右の列・・・記憶の宮殿
となっています。
場所法を使った35条書面・重要事項説明の覚え方
ここで、「35条書面・重要事項説明」の覚え方の一例を、具体的なやり方でご説明します。
やり方は、
- 覚えたいポイントをイメージ化
- ①~⑮の記憶の宮殿
この2つを「イメージ」で結びつけていきます。
具体的に、どう行うかといえば、たとえばこのように行います。
- 「ドア」に、陶器を投げつける(ガシャーン!)
- 「イス」から、ほうれい線のある顔が生えてきている(こわー)
- 「テーブル」の上で、「私の道」と威張っている人がいる
- 「台所」で、何故かガスで水を沸かして吹きこぼれている
- 「ガスレンジ」から日本列島がニョキニョキ出てきて、そこに国会議事堂が屋根になっている車が走っている
- 「冷蔵庫」の上に、建物があって、その建物に「みかん」がぶつかって、そのみかんが作業員にぶつかって「工事完了」と敬礼している作業員がいる
- 「収納棚」に、一本の棒(1年)が突き刺さっている建物があって、その建物を調査している人がいる
- 「絵画」から、お金をバンバン支払う好感触な人が飛び出した
- 「ソファー」の上で、薬を飲んでラリっている人が車をぶつけている
- 「テーブル」の上で、契約書をビリビリに破る
- 「窓」の近くで、冷蔵庫が銀行でお金のやり取りをしている
- 「カーテン」で、「契約が違うじゃないか!責任者を呼んでこい!」と怒っている人に、和尚が保険外交員をしている
- 「窓」の向こうで、頭の付いた奇妙な現金を分割して支払っている人がいる
- 「観葉植物」に、手が生えていて現金と冷蔵庫がぶら下がっている
- 「リビング」で、麻雀をしている人が「ロン」といって役満上がりしている
これは一例ですが、このようにして「イメージ化」して覚えていきます。
これで「35条書面・重要事項説明」を場所法で覚えることができます。
宅建の暗記なら記憶術
上記のやり方は、あくまで一例です。実際は、自分が覚えやすいイメージにしていきます。
このように、覚えたいことをイメージ化して、記憶の宮殿と結びつけてイメージで覚えていく記憶術を「場所法」といいます。
宅建では場所法をはじめ各種の記憶術を活用することができます。
なお、もし場所法のやり方が今ひとつわからなければ、上記の「場所法」記事を参照してください。
それと、場所法を誰でも確実に習得できる「宮地式脳トレ記憶術」というのがあります。こちらも優れた記憶術です。無料動画講座がありますので、場所法を使ってみたい方がご覧ください。
語呂合わせを使った「35条書面」の覚え方
ちなみに語呂合わせで「35条書面(重要事項説明・建物の売買の記載事項)」を覚えるやり方もありますね。
結構、有名な「語呂合わせ」のようですが、
「東方神起が全国でみかん調査、前回の入賞以外はテロップ不要」
というのがあります。
- 東・・・登記(とう)
- 方・・・法令上(ほう)
- 神・・・私道(し)
- 起・・・電気(き)
- 全国の・・・国土交通省令(こく)
- みかん・・・未完成物件(みかん)
- 調査・・・建物状況調査(ちょうさ)
- 前・・・保全措置(ぜん)
- 回・・・解除(かい)
- 入賞・・・損害賠償(しょう)
- 以外・・・以外(いがい)
- テ・・・手付金の(て)
- ロ・・・ローン(ロ)
- プ・・・割賦(ぷ)
- 不要・・・契約不適合責任の補償保険契約不要
これもまた大変秀逸な覚え方ですね。
ただ「1~2文字」を頼りにして、項目を思い出す方法です。
なので「語呂合わせ」を何度も繰り返して唱えて、思い出す練習が必要になります。ちょっと時間を空けてしまうと、語呂は覚えていても、その内容がうろ覚えになってしまうことも起き得ます。
これが語呂合わせの欠点でもあります。
その点、場所法は「忘れにくい」という特徴があります。しかも細かいところまで覚えていられます。
ちなみに厳密にいいますと、「35条書面」で使っている記憶術は「語呂合わせ」ではなく、「頭文字法」といわれるやり方になります。
⇒誰でも場所法が使える「宮地式脳トレ記憶術」の無料講座はこちら
宅建における場所法と語呂合わせの違い
いかがでしょうか?宅建でも頻出かつ重要事項である「35条書面(重要事項説明・建物の売買の記載事項)」を場所法を使って覚えてみました。
「語呂合わせ」のやり方を比べると、その違いもわかるかと思います。
「場所法」は「語呂合わせ」とは違って、
- 長期記憶になる
- 細かいところまで覚えていられる
- 順番通りでなくても思い出すことができる
- 後から覚えたいことを付け加えることができる
- 宅建の実務にも活かせる(細かいところまで覚えていられるので)
といった特徴があります。
こうした特徴がありますので、場所法は「最強の記憶術」と言われ、また「資格試験や受験勉強には重宝する」と言われているんですね。
「宅建の実務に活かせる」というのも魅力があると思います。
宅建試験では記憶術の使い分けは大切
もっとも宅建の「35条書面」に限っていえば、「場所法」の確かさを好む人と、「語呂合わせ」の手っ取り早さを好む人といった具合に、得手不得手・好き嫌いが分かれることもあります。
実際、記憶術では、覚える事柄によって記憶術を使い分けます。これが記憶術を使いこなすコツにもなっています。
宅建の資格試験に関していえば、
頻出分野は記憶術で覚える
という勉強方法は有益になると思います。
宅建の頻出分野を記憶術で覚える
宅建の頻出分野は記憶術で覚えてしまうのはおすすめです。
で、宅建の頻出分野は、
- 35条書面(重要事項説明書)
- 37条書面(契約書)
- 自ら売主となる8つの制限
- 宅建業の免許制度
この4つが最も重要になります。その他の頻出分野を整理すると、
◆権利関係・・・民法に力を入れる
・意思表示
・代理
・抵当権
・賃貸借
・時効
・借地借家法
・建物区分所有法
・不動産登記法
◆宅建業法・・・暗記科目
・重要事項説明
・自ら売主となる8つの制限
・クーリング・オフ
・宅建業の免許制度
・他地区建物取引士制度
・媒介・代理規制
・広告規制
・契約締結時期の制限
・37条書面(契約書)
・報酬額の制限
・住宅瑕疵担保履行法
◆法令上の制限・・・過去問から繰り返し出題される傾向
・都市計画法
・建築基準法
・単体規定
・集団規定
・国土利用計画法
・農地法(3条・4条・5条の許可)
・宅地造成等規制法
・土地区画整理法
◆税・その他・・・過去問
・不動産取得税
・固定資産税
・地価公示法
・不動産鑑定評価基準
・住宅金融支援機構
・不動産の表示に関する公正競争規約
・土地・建物に関する統計
・土地
・建物
このようになり、これら頻出分野を記憶術で一気に覚えてしまうことはおすすめです。
⇒宅建試験で活かせる場所法がわかる「宮地式脳トレ記憶術」の無料講座はこちら
まとめ
宅建の資格試験では記憶術は役立ちます。最初にも書いた通りで、宅建の試験は「暗記が中心」だからですね。
もちろん「過去問」を解くことも必要になってまります。
けれども記憶術を使って必要な知識を覚えてしまえば、
- 学習の効率がアップする
- 長期記憶になる(忘れにくくなる)
- 自信がつく(記憶力が良いと自信が出てくる)
- 実務の宅建業にも活かせる
このように多くのメリットを享受することができるようになります。
語呂合わせもいいのですが、できれば上記で紹介した「記憶術を複数使いこなす」ことはおすすめです。
記憶術は、決して胡散臭いものではなく、中世のヨーロッパでは学問の世界で使われたもいました。
記憶術は宅建の試験合格だけでなく、会った人の顔と名前を覚えていられる、商談のポイントをメモ無しで覚えていられる、会議のポイントも覚えていられるなど、仕事にも大変活かすことができるようになります。
ちなみにおすすめの記憶術はこちらになります。くわしいレビュー記事も書いていますので、ぜひお読みにいただければと思います。
記憶術は一生の財産になりますので、宅建試験をきっかけに記憶術の習得をおすすめいたします。