記憶術の種類

場所法とは記憶術における代表的な方法

場所法という記憶術をご存じでしょうか。
記憶術の方法について知っている方なら、場所法のことは聞いたことがあるはずです。
場所法は、記憶術の中でも最も利用され、なおかつ一番効果の高い記憶術の方法になります。記憶術の方法というよりも、もはやシステムでしょう。

 

場所法は最も歴史が古く、古典的な記憶術にもなります。
シモニデスが開発し、キケロ、クィンティリアヌスらが推奨し、また作者不明ですが「ヘレンニウスへ」でも詳しく解説されている古典的な方法です。

 

記憶術の歴史はまさに「場所法」といってもよいでしょう。
この場所法という記憶術は、様々な名称でも呼ばれています。
記憶術の宮殿、座の方法などです。

 

さて場所法としての記憶術のやり方ですが、

場所法は複数の記憶術を駆使して構築され使用されることが実際は多く、基本的には、
・イメージ
・場(空間)
この2つを使った記憶術のやり方になります。

 

記憶術の多くは「イメージ」と「場」を使って暗記する方法であることはこちらでも解説しています。場所法もイメージを使った右脳型の記憶術になります。ただし、単に右脳を使って暗記事項をイメージ化するのではなく、記憶する際に「空間」と関連づけて憶えていく点に大きな特徴があります。

 

イメージを連続して暗記していく記憶術は「連想法」と呼ばれるやり方ですが、場所法は連想法を応用した方法で、連想イメージを数珠つなぎにしていくのではなく、空間(場所)を結びつけて暗記するやり方になります。

 

場所法に工夫を凝らしたおすすめの記憶術

 

「場所法」は空間に配置して暗記する記憶術

空間を利用することから「場所法」と命名されているわけです。この場所は実際にある空間(場所)の利用に限らず、想像の空間でも活用することができます。つまり想像の空間でも場所法は記憶術に使用することができるのです。さらに身体に配置するやり方でも使用できます。

 

場所法には亜流や似たやり方もあって、身体法、指法、時計法、部屋法、道法、建物法といった方法があります。これらは

 

・身体法…身体に配置
・指法…指に配置
・時計法…時計の文字盤に配置
・部屋法…自分の部屋の空間を利用
・建物法…建物の中にあるモノや場所を利用
・道法…道路沿いにある建物を利用

 

といった具合になっています。

 

結局、場所法は暗記したい事項を現実でも空想でも空間(場所)に配置して覚える記憶術ということになります。人間の記憶は、文字や言葉といった音韻よりも、イメージで覚えていることが多く、例えば知人や誰かの家に行った場合、その空間や配置、モノを案外憶えています。

 

もちろん人によっては音韻をより強く記憶している方もいらっしゃいますが、多くは映像やイメージを人は暗記しやすい傾向があります。

 

この人間の記憶の特徴を踏まえて活かした記憶術が「場所法」になります。場所法は空間をフルに活用して暗記していき、長期記憶が可能なメリットもあります。ですので、いったん憶えたことは滅多なことで忘れないというのがあります。

 

筆者も実際、今から数十年前に場所法で生物の科目を憶えましたが、空間を思い浮かべるだけで暗記した事項を思い出すことができます。それくらい長期記憶が可能なのが「場所法」です。

 

場所法は長期記憶が可能な方法

場所法が何故、このように長期記憶が可能なのかといえば、脳の大脳辺縁系にある海馬と関連があるからと言われているからです。海馬付近には記憶に欠かせないニューロンが発達していて、海馬が刺激されることで長期記憶が可能になるともいわれています。

 

場所法は、イメージと空間を利用しますので海馬を使いやすい、あるいは刺激しやすいのかもしれません。脳内生理学的なことははっきりしなくても、論より証拠、場所法は記憶術の中でも暗記効果の高いメソッドであることは間違いないでしょう。興味深いことに海馬を刺激するこの場所法を使用していると、頭がよくなるという報告があります。

 

実際、記憶術のチャンピオンの多くは「場所法」を使って暗記しています。
記憶術の代名詞が「場所法」といっても過言ではないでしょう。もっとも記憶術の達人やプロとなりますと、方法にも工夫が見られて、単純な「場所法」は使用していません。各種の記憶術を組み合わせて、より効果的な方法として記憶術のシステムに成功しています。

 

たとえば、効率よく記憶の空間となる「場所」を用意したり、あるいは、「鈴なり式」といって記憶する空間やエリアを効果的に分割して短時間で大量のことを暗記するテクニックもあります。このように場所法の効果をより高めるための記憶のテクニックが磨かれて、大変効果の高い記憶術へと完成もされています。

 

こういった記憶術は、通常、中々分かりません。しかし下記のマニュアルには進化した「場所法」の記憶術を教えています。中にはイメージ力そのものをアップさせる方法もあります。

 

記憶術は暗記にはもってこいのお勧めのノウハウです。あなたも今何か大量に暗記する必要性に迫られているなら、記憶術をおすすめいたします。

 

◎おすすめの記憶術
 1.ユダヤ式記憶術
 2.東大記憶法