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基礎結合法
「基礎結合法」は記憶術における基本テクニックです。文字通り「基本的な結合による記憶術」をいいます。
もう少し具体的にいいましょう。
そもそも記憶術とは、暗記する対象物をイメージ化して、相互に関連付けて暗記する記憶のテクニックのことをいいます。
で、基礎結合法とは、暗記すべき対象物をイメージに置き換えて、相互に関連付けて暗記する方法をいいます。
基礎結合法は記憶術の基礎
基礎結合法は、記憶術の基礎・土台でもあります。シンプルなやり方なのですが、とても大事な基本テクニックだったりします。
といいますのも基礎結合法は、身体法、指法、時計法、部屋法、道法、建物法、場所法といった各種の記憶術や応用テクニックの基本にもなる技術だからです。
「ペグ法」「かけくぎ法」といった「記憶の場」を用意して憶えていく古典的な記憶術でもあります。記憶術の基本となるベーシックな記憶術なんですね。あなどれません。
ですから基礎結合法を使いこなすことができれば、記憶術はマスターできるといっても過言ではなかったりするんですね。
とはいいましても基礎結合法の骨子も連想力、連結力、変換力になります。この3つの能力は、記憶術の基本でありベースとなる能力ですね。
具体的な基礎結合法とは
では基礎結合法とはどのようにして使うのでしょうか。
それは、身体や指などに記憶する対象を関連付けて暗記していくやり方になります。
たとえば身体を使った基礎結合法である「身体法」では、頭・目・鼻・口・耳・喉・・・といったように身体の各部分に、暗記したい対象を関連付けて憶えていくようにします。
暗記する際、記憶術の基本テクニックである連想力・連結力・変換力を駆使していきます。
上記の身体法の例では、頭・目・鼻・口・耳・喉の各部分に記憶したい対象をイメージ化して関連付けて暗記していきます。「身体法」は基礎結合法の代表的なやり方になりますね。
また「指法」といった基礎結合法もあります。指法は、親指、人差し指、中指・・・といった具合に、暗記したい対象を指に絡めて憶えていくテクニックになります。身体法の一種ですね。
身体法や指法にしても、基礎結合法のやり方をしっていますと、後述しますが、買いものや人から聞いたことといった日常生活やビジネスで大変役立つようになります。
人から「物覚えがいいね」「記憶力がいいね」と太鼓判が押されるようになるでしょう。つまり、あなたの能力そのものが髙いとして、周囲に認められるようになります。
基礎結合法はビジネスシーンで役に立つ
基礎結合法は、瞬時に暗記するときに功を奏します。実際に使ってみますと、その効果の絶大さを体感することでしょう。その一例をあげてみますと、
- 初めて会った人の名前をいつまでも憶えていられるようになる。
- 仕事などで要件を聞いても、しっかりと憶えることができる。
- 逆に、聞いたことを空んじて復唱することができるほどになる。
- 会議では要点を暗記し、それをスラスラと復唱することもできるようになる。
- 商談の際、相手が言った話しのポイントも全て暗記できるようになる。
- 相手が目を丸くしてビックリするほどの記憶力を発揮できるようになる。
- 言ったことを瞬間的に憶えることができるため、信頼度が高まる。
こうした効果が得られるようになります。
基礎結合法はシンプルな記憶術のテクニックなのですが、この方法をマスターしていると、あなたは有能なビジネスマン、セールスパーソンとして印象をもたれることは間違いないでしょう。
基礎結合法は、特に社会人、ビジネスマンにとって有力な記憶の技術となります。基礎結合法の応用範囲は無限大です。
またビジネスマンに限らず、主婦であっても重宝します。買い物を、いちいちリストに書いたり、スマホにメモったりしないで、自分の頭の中にしっかりと憶えることができます。
何か道具を使いませんので、素早く、手っ取り早く憶えてしまうことができるようになります。学生も、授業中に、メモを取りつつも、黒板に書いてあるポイントを取りあえず暗記してしまうこともできてしまいます。
授業中にポイントを暗記してしまうことができますので、復習のときに記憶そのものに定着する深みも出てきます。
基礎結合法は瞬間的な記憶術に役に立つ
基礎結合法は、日常生活の中でも頻繁に使われ、また効果や効能の高い瞬間的な記憶に役立ちます。
記憶術を胡散臭いと思っている方もいるようですが、そういうことはありませんね。
もちろん個体差や能力差もありますが、それでも使いこなすことができますと、とにかくその恩恵を実感することが多くなると思います。
そうした記憶術の中でも、基礎結合法は基本技術でもありますが、アルファでありオメガかもしれませんね。
基礎結合法に習熟すれば記憶術は体得したのも同じことになると思います。あとは、受験や資格試験に対応できる記憶術システムを知ることになりますね。