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鈴なり式記憶術とは?
鈴なり式記憶術というのがあります。
この方法は、日本の記憶術の元祖である渡辺剛彰氏が命名したものです。
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鈴なり式記憶術は、一言でいえば「系統図」です。あるいは「樹形図」ともいいますね。
目次 ー 見出し ー 小見出し ー 項目
といった具合に、項目を数珠つなぎで示した「系統図」にして、これらを体系的に覚えていく記憶術のテクニックです。
一例を出すと、こういう形です。
「鈴なり式記憶術」では、このような系統図を用意して、関連する事項を素早く暗記していきます。
ちなみに、鈴なり式記憶術は「いもづる式記憶術」といった別の名称で呼ばれる場合もあります。
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鈴なり式記憶術と場所法とは違う
「鈴なり式記憶術」は「場所法」と並んで、記憶術における最強のテクニックになります。
ちなみに「場所法」では、「記憶の宮殿」とも言うべき「記憶するための空間(場)」を設けます。この記憶する空間に、記憶対象を関連付けて暗記していくわけですね。
一方、「鈴なり式記憶術」では、「記憶の宮殿」は使用しません。暗記するための「空間」は使わないんですね。
ですので「場所法」とは異なります。
鈴なり式記憶術では、基礎結合法と連想結合法を複合させて覚えていきます。いわば記憶術の基本テクニックをフル稼働したやり方といえます。
「場所法」に似ていますが、場所法のように空間・場と関連付けて暗記する方法ではないんですね。どこまでも「連想記憶」を主体としたテクニックです。
あと、鈴なり式記憶術は、系統図になっていますので、見やすく、また覚えやすくなっています。素早く暗記できる利点があります。
教科書の丸暗記に鈴なり式記憶術
「鈴なり式記憶術」は、教科書やテキストの暗記には最適です。
教科書やテキストには、分類図や一覧図が載っていることがありますよね。たとえばこういう分類図です。
こうした分類図や一覧図を暗記する場合、「鈴なり式記憶術」が手っ取り早くなります。
法律関係も、こういった系統図に整理できますので、「鈴なり式記憶術」は法令関係の暗記でも効果を発揮します。
そもそも、これらの分類図や一覧図は、要点を整理しまとめたものが多くなります。ですので、これらをを暗記することは、効率の良い学習ができることを意味しています。
「マインドマップ」は、実は「鈴なり式記憶術」と相性のよい記憶術になります。
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鈴なり式のノウハウを知ると、たとえば教科書を丸ごと一冊暗記することもできるようになります。
ただし、教科書を丸暗記といっても、全文を覚えるのではありません。テキストのポイントを覚えていくことになります。
教科書のポイントを拾い上げて、これを系統図にしていきます。
おわかりでしょうか?
これが教科書やテキストを丸暗記するの意味になります。
実際、「鈴なり式記憶術」の創始者である渡辺剛彰は、こうのようにして教科書やテキストを暗記したと述べています。
いったん分類図や一覧図が用意できていると、鈴なり式記憶術で機械的に一気に暗記していくことも可能です。
こういう学習方法は、高校や大学の受験や資格試験に大変役立ちます。まさに記憶術で丸暗記といった感じになります。
鈴なり式記憶術は体系的な知識の暗記に役立つ
「鈴なり式記憶術」が、どれほど功を奏する記憶のテクニックかがおわかりかと思います。
勉強する場合、要点をササっと暗記できてしまえば、学習効率がアップすることは言うまでもありません。
「鈴なり式記憶術」では、連想と結合の記憶術のスキルが習得できていれば、スピーディに暗記することができます。実用的な記憶術が「鈴なり式」といえます。
鈴なり式記憶術のやり方には細かいテクニックも実はあります。
こうした技術は記憶術世界選手権に出場する選手や専門家がよく知っています。
鈴なり式は記憶術の基本テクニックともいえますが、実際の受験や資格試験に活用するためには工夫も必要になります。
その点、こちらの記憶術は、鈴なり式とも相性がよく、また併用するとパワフルになり、おすすめできる記憶術です。
ただし、ある程度、地頭がよくありませんと、この記憶術は使いこなせないかもしれません。
しかしながら、使いこなすことができれば、一生使える記憶のテクニックになります。