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記憶術は右脳も左脳も使う
記憶術は右脳を使った「暗記の技術」ともいえます。 実際、記憶術では左脳ではなく右脳を使って覚えるようにします。
とはいっても厳密にいえば、右脳も左脳も両方使います。というのも、
- 左脳・・・覚えたい情報を分析し、記憶術で覚えられるように下準備をする
- 右脳・・・イメージ(五感)を使って覚える
となっているからなんですね。
実際は左脳も使っていきます。いわば「右脳と左脳のコラボレーション」なんですね。
とはいっても主体は「右脳」ということですね。右脳は、感覚・イメージの作用を司ることが多く、文字や観念、概念等を扱うには不向きだといわれています。
もっとも最近の研究では、右脳も左脳も違いはないというのもありますので、右脳・左脳で分けるのは一応の目安としておいたほうが無難かもしれません。
右脳を使って覚える記憶術
左脳を補助的に使うといっても、記憶術は、右脳で映像に変換して、感覚・イメージによって覚えていく暗記の技術になります。
で、左脳が司る言葉・観念・概念は、「イメージや感覚」ではありません。まさに「言語」になります。
で、「言語」的なものはイメージや感覚に置き換えてから右脳で覚えようとするのが記憶術です。
これが記憶術の特徴であり真骨頂になります。端的にいえばスピーディに覚えることができて、なおかつ長期記憶になります。
実際、右脳を使った「場所法」では、素早く覚えることができます。また一度、覚えたことは忘れにくい「長期記憶」になります。
右脳のイメージ力を高める3つのトレーニング法
では右脳のイメージ力を高めるためにはどうすればよいのでしょうか?実のところ、右脳のイメージ力を高めるトレーニング方法があります。このことはこちらの記事でくわしく解説もしています。
おすすめの脳トレ!高齢者の記憶力アップに3つ記憶術が役立つ!
こちらの記事を参考にして、右脳によるイメージ力をアップするトレーニング方法を3つご紹介します。
①瞬間イメージ力を高める「チラ見」トレーニング
右脳によるイメージ想起力を高めるトレーニングの1つ目は、「チラ見」法というやり方です。イメージを瞬間的に描く能力が高まります。
やり方は簡単で、周囲をチラっと見て、目を閉じ、チラ見した様子を頭の中で思い出すトレーニングです。
たとえば机の上をチラっと(1秒くらい)見ます。で、目をつぶって、机の上にあるものを思い出して頭の中に描きます。
チラっと見て、思い出す(イメージで思い出す)
これを繰り返していきます。
「チラ見トレーニング」は、いつでもどこでもできます。でありながら、実はものすごく効果の高いトレーニングだったりします。
記憶術で大事な「イメージ想起力」が確実にアップするトレーニングなんですね。瞬間的にイメージできるようになります。
脳トレ本も要りません。簡単なやり方ですが効果は確かです。ぜひ行ってみてください。
②変換イメージ力を高める「脳内黒板」トレーニング
右脳によるイメージ想起力を高めるトレーニングの2つ目は、「脳内黒板」といった方法です。突飛なイメージを素早く描く能力が高まります。
これもやり方は簡単です。
まず想像上の黒板を頭の中に用意します。その黒板をリアルに感じます。色、肌触り、質感、どこにあるのか、黒板のある部屋の光の感じなどなど。これらをリアルに感じて、リアルに脳内に描いていきます。
で、準備が出来たところで、その脳内黒板に、思いついた文字や絵をチョークで書きます。
で、書いた文字や絵に対して
- 色を変える
- 右から左へ、上から下へ動かす
- 大きさを変えてる(だんだん大きくしたり、小さくしたり)
- 反転する
- 変形する
このように脳内で操作していきます。
この「脳内黒板」のトレーニングを続けていると、イメージ力がアップします。しかも、イメージを次々に思いつくことができる、自由自在な発想を生みだし、突飛なイメージも描けるようになります。発想力がアップし、斬新なアイディアを生み出すことができる効果も出てきます。
これらのイメージ力は、ある物事を何らかのイメージに変換する「変換記憶術」に大いに役立ちます。
変換法記憶術~変換・分解・置換・外連想の4つのテクニックからなる方法
変換力【記憶術の基本】~文章・数字・専門用語・概念を覚える
③イメージ言語化を高める「インプット&アウトプット」トレーニング
右脳によるイメージ想起力を高めるトレーニングの3つ目は、「インプット&アウトプット」トレーニングです。
イメージを言葉化する能力が高まります。また文字を見てイメージで覚える脳力を育みます。速読に役に立つようになります。
これもやり方は簡単です。
イメージで覚えたものを、素早く言語化していくトレーニングです。
記憶術で覚えた物事を、素早く言葉化していくだけでも、このトレーニングになりますね。
で、記憶術では復習が大切といいますが、復習する際に、記憶術で覚えたものを必ず言葉化するといいですね。そうするとイメージを言語化する能力が高まります。また速読にも役立つようになります。
人はイメージ・映像のほうが覚えやすい
記憶術の多くは右脳で覚えようとします。イメージや感覚で覚えるということですね。
では、何故イメージは覚えやすいのでしょうか?それは「そういう風にできているから」としか言いようがありません^^;
太古の昔から、人はイメージのほうが覚えているんですね。実際、多くの人は文字で暗記するよりも、イメージ化したほうが記憶しやすいことがわかっています。
文字は人工的に記号化されたものです。しかし映像はリアルです。人は記号化されたり抽象化されたものよりも、リアルなものを覚えやすい傾向があります。
ちなみに場所法は、こうした人間の特性・本能を活かした記憶術でもあったりします。
マンガはよく覚えている
一番わかりやすいのは「マンガ」ですね。小説よりもマンガのほうが、細かいところまで覚えています。
またマンガを読むほうが好まれます。多くの人は、文字だらけの小説を読むのは億劫でも、絵やイラストの多い絵本や漫画は楽しく読めてしまいます。
このことは、人は記号化された文字よりも、リアルな映像や絵のほうが覚えやすく、興味も持ちやすいということの表れだったりしますね。
人は、右脳的な情報のほうが覚えやすく、興味も持ちやすい、楽しさを感じるように出来ています。
で、これを使ったのが「記憶術」ということになるわけですね。その記憶術の元祖は「場所法」になります。
左脳を使って覚える記憶術もある
では、記憶術のすべてが「右脳的」なのかといえば、実は違います。
たとえば「語呂合わせ」がそうです。
語呂合わせは、誰もが知っている記憶術です。言葉をリズムに乗せることで、覚えやすくしているシンプルなテクニックですね。素朴な暗記術ともいえます。
たとえば「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」です。言葉をリズム化して覚えるシンプルなやり方ですね。誰もが使ったことがあるとても有名な記憶法です。
「語呂合わせ」は音韻やリズムを使って暗記するテクニックで、言語が主体の記憶方法です。いわば「左脳的」。
イメージを使った記憶術のシステムからみれば、「語呂合わせ」は簡素なやり方にも映ります。実際、語呂合わせは、単一の暗記はできます。けれども、文章や体系、複数の物事を覚えることは不向きです。
その点、イメージを使う記憶術ならm複雑な体系や複数の物事も覚えることができます。
もっともイメージを使わなくても、つまり左脳的であっても、複雑なことを覚えることができる記憶術もあります。それが「ユダヤ式記憶術」ですね。
画期的な「左脳型記憶術」ともいえます。こちらでレビューしていますので、興味のある方はお読みになってみてください。
左脳・右脳を併用するのが記憶術
記憶術は、イメージを活用した「記憶のテクニック」です。文字として覚えるのではなく、暗記したいことをイメージ・感覚に置き換えて覚える方法なわけですね。
が、冒頭にも書いたとおりで、実際は左脳と右脳の両方を使って覚えるわけですね。
最初に書いた通りで、
- 左脳・・・覚えたい情報を分析し、記憶術で覚えられるように下準備をする
- 右脳・・・イメージ(五感)を使って覚える
これです。左脳と右脳で役割を分けて、文字・言葉・概念といった知識をイメージに置き換えて覚える記憶の技術が「記憶術」です。
人間は映像で見た物事は記憶に残ります。何年経っても覚えていることも多かったりします。意外な光景ほど覚えています。例えば「イヌが逆立ちして歩いている」光景を見れば半永久的に忘れることはないでしょう。
記憶術は、映像の記憶を長期に覚えていられるといった脳の特質を利用した「記憶のテクニック」です。
この記憶術は訓練やトレーニングで誰でも使うことができるようになります。また高校や大学の受験、資格試験に役立ちます。このことは実際に使った人ならば誰もが体感していることですね。
おすすめの記憶術はこちらになります。
⇒右脳型記憶術なら「宮口式」
⇒左脳型記憶術なら「ユダヤ式」