記憶術で頭が良くなる?海馬が活性するメモリースポーツの選手

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記憶術を使うと頭が良くなるのは本当だった

「記憶術を使うと頭が良くなる」
こんな話しを聞いたことがあるでしょうか。

そもそも「記憶術を使って頭が良くなるなんてあり得ない」と思うでしょう。普通は、そう思いますね。

私でさえ、長年、そう思っていました。なぜなら記憶術は「記憶するための技術」だからです。

「いくら記憶の技術を学んでも、頭そのものが良くなるとは考えにくい」私も長い間、そう思っていました。

しかし驚くべき研究結果がここにあります。

Nature Neuroscienceの記事

Nature Neuroscience」という脳神経科学の研究に関する情報雑誌の記事によると、World Memory Championships(メモリースポーツ:世界記憶力選手権)に参加した選手の脳をMRIで検査したところ、「海馬」が活性化している(頭が良くなっている)という意外な結果が得られたとあります。

記憶を司る「海馬」が活性している(頭が良くなっている)というのは非常に興味深いですね。このことを吉野式記憶術では「ヴィゴラス脳」状態といっていますが、科学的にも裏付けられていることがわかります。
⇒ヴィゴラス脳といえば吉野式記憶術

Smithsonian Magazineの記事

また「Smithsonian Magazine」の記事によると、やはり記憶術を使うことで記憶力が良くなる研究結果を紹介しています。

シンプルな記憶術によってですら、顔やリストを覚える能力が大幅かつ永続的に向上するということは、最初は信じがたいように聞こえるかもしれません。

けれども実験でも明らかになっています。1日30分の記憶トレーニングを行った23人の参加者は、わずか40日間で、リストを記憶する能力が2倍以上になっています。たとえばリストのうち26語を覚えていた人は、62語を思い出すことができるようになっています。

しかもこれら記憶の向上は、継続的な記憶トレーニングを必要としていません。

4か月後に再び行ったところ、記憶トレーニングをまったく行っていなかったにもかかわらず、依然として記憶力が高いままでした。

とあります。記憶術の記憶効果はすごいですね。

メモリースポーツ選手の脳は頭の良い状態になった

ちなみに「メモリースポーツ(世界記憶力選手権:World Memory Championships)」とは、マインドマップでお馴染みのトニー ・ブザンとチェスマスターのレイモンド・キーンが1991年から始めている「世界で最も記憶力を優れた人を選ぶ」コンテンストです。

日本人も参加していて、大野元郎さんや池田義博さんらは優勝したり記録を樹立しています。

世界中の強者揃いの記憶力ホルダーが、この世界大会に出場しています。で、世界記憶力選手権(World Memory Championships)に出場したり優勝している方々は、全員「記憶術」を使っています。

実のところ、記憶力が卓越している人の多くは記憶術を使用しています。なので世界記憶力選手権(World Memory Championships)は、実質「記憶術選手権」です。

実際、記憶力の世界大会に出場し、世界チャンピオンになったジャーナリストの「ドミニク・オブライエン」が述べています。

こうした「記憶術の達人」達が、記憶力を競い合っているということなのですね。

で、「Nature Neuroscience」の記事にあることは、記憶術選手権に出場している選手の「脳を調べた」ところ、脳が活性化し、頭の良い状態になっていたということです。

記憶術といえば「怪しい」「胡散臭い」「嘘」「効果がない」「役に立たない」という意見が時々ネットでも散見します。記憶術に対する否定的な見解を今でも見聞しますが、「事実は違う」ということですね。
記憶術は効果がない?効果があるないの違いは何か?

海馬を活性する記憶術とは?

ちなみに海馬を活性させる(頭を良くする)記憶術は、「Nature Neuroscience」と「Smithsonian Magazine」の記事によれば。シンプルな記憶術でもできるといいますので、次の記憶術はおすすめになります。

  • 基礎結合法
  • 場所法
  • 物語法(ストーリー法)
  • 語呂合わせ
  • ユダヤ式記憶術(生命の樹)

これらの記憶術は、当方のサイトで全て紹介しています。

⇒記憶術の種類

基礎結合法記憶術~一番大事な基本テクニック 記憶術・場所法のやり方を図でわかりやすく解説 ストーリー法(物語法)記憶術の3つのやり方と使い方 語呂合わせ記憶術~誰もが使える暗記方法 ユダヤ式記憶術は全く新しい記憶術!~リアル購入者による徹底解説【レビュー・ネタバレ】ユダヤ式の理解を助ける特典付き!

記憶術で脳のどこが発達する?

記憶術を使用することで海馬が活性化しますが、もっと詳しく言うと、

  • 右の小脳
  • 左上中側頭回
  • 両側後部板状皮質
  • 右海馬後部
  • 右帯状皮質
  • 左紡錘状皮質
  • 左下前頭溝後部

といった脳部位が活性するといいます。専門用語のため分かりにくいかもしれませんが、要するに記憶術を使っていると、

  • 新皮質・・・分析思考を司る
  • 海馬・・・記憶を司る
  • 小脳・・・運動機能を司る

といった脳機能でも重要な機能、特に「海馬」が活性化するということですね。

記憶術を使い続けることで記憶をつかさどる「海馬」が活性していますので、これは記憶力そのものが高まっていることを意味しています。

記憶術を使用する際の「空間記憶」が、頭脳を活性化しているということですね。このことは上記の記事が示している通りです。

海馬はトレーニングで発達する

それにしても記憶術に長けた人は「海馬」が活性化しているということは注目に値します。

実際、記憶力のトレーニングで、海馬が活性化し、頭がよくなるという報告があります。⇒記憶訓練は海馬を大きくする

こちらの記事では、タクシー運転手の事例を挙げて、記憶トレーニングをした人の海馬が大きくなっていることを報告しています。

記憶術は単なる技術ではなく、長い間使い習練することで、海馬が活性化し、記憶力そのものも良くなるということでしょう。記憶術によって頭脳そのものが良くなるということです。

確かに、記憶術は「頭のトレーニング」としての側面があります。一種のパズルですね。

痴呆防止にパズルが良いといいますが、記憶術を使うことで痴呆を防止できる可能性も考えられます。

【最高の記憶術】海馬を制する者は暗記を制す

まとめ

メモリースポーツに参加している選手の海馬が活性し、記憶力そのものが高まっていたというのは驚くべき調査結果です。

記憶術を使い続けると頭がよくなるというのは本当っぽいですね。記憶術を使い続けていると、脳の衰え・老化を予防することもできそうです。

そういう観点からしても記憶術を使ってみることはおすすめですね。

で、頭がよくなった状態で、頭のよい人が行っている記憶の仕方も真似をする(習得する)といいですね。
頭がいい人の記憶力は暗記の仕方にあった

相乗効果で、より脳力が高まると思います。

記憶術を長年、使ってきましたが、それにしてもこの記事には驚きました。改めて記憶術がおすすめなことがわかります。

ちなみに、「ユダヤ式記憶術」では、記憶力が良くなる知られざる秘密の方法を解説しています。東京大学の学生の多くが無意識に行っていることだといいます。実績のある「知られざる記憶力をアップ」方法がユダヤ式です。
⇒ユダヤ式記憶術