記憶力がアップする音楽はクラシックではなく心地よい音楽

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音楽で記憶力がアップする

記憶力がアップする「音楽」があります。音楽を聞くことで「記憶力が良くなる・アップする」ことは、昔から言われています。

記憶力をアップさせる音楽は、一般的には「クラシックの曲」が良いとされています。中でも古典派時代の楽曲、つまり18世紀~19世紀に作曲された音楽が記憶力アップに効果があるとされています。

しかし結論を言いますと、現在ではクラシックに限らず、ヒーリング・ミュージックや自然音、ボサノバのようなゆったりとした心地よい音楽が、記憶力アップに役に立ちます。

モーツァルトの音楽は記憶力を高める

そもそもクラシック音楽で記憶力が良くなることを最初に発表したのは、1993年のネイチャー誌で発表された「モーツァルトのピアノソナタ効果」に関する論文かもしれません。

カリフォルニア大学で、モーツァルトの「二台のピアノのためのソナタK.448」を学生聴かせたところ、知能指数が上がったとする研究です。

この実験結果から、モーツァルトを筆頭に、古典派時代のクラシック音楽が頭に良い、つまり暗記力のアップに役立つといわれるようになっています。

その後、研究を重ねていったところ、ロマン派の音楽も良いことがわかったといいます。

つまり、

  • 古典派音楽・・・モーツァルト、ヴェートーベン、バッハ
  • ロマン派音楽・・・ショパン、シューマン、シューベルト、リスト、メンデルスゾーンなど

これら古典派またはロマン派時代のクラシック音楽が記憶力を高める効果があるといいます。

クラシック音楽は本当に記憶力アップに役に立つのか?

しかし、モーツァルトを筆頭とした古典派クラシック音楽、またはロマン派時代のクラシック音楽が、知能を高め記憶力をアップするというのは、実のところマスコミが話題性のために軽率に飛びついてプロパガンダしたものと言われています。

⇒新潟大学人文学部「モーツァルトは頭を良くするか?」

こちらの新潟大学の論文にある通りで、どうやら商用利用のために「モーツァルト効果」が喧伝されてしまったようです。

実際のところは、モーツアルトのピアノソナタが知能のアップに役立つかどうかは人それぞれになるでしょう。なぜなら、そもそもモーツァルトもそうですが、音楽には好き好きがあるからです。

現代では、クラシック音楽を聴くことで、むしろ不快感を憶える人も多くなっています。

クラシックは人工的音楽の面もある

そもそも古典派やロマン派時代の音楽は、最初のモチーフから発展したメロディは印象的であっても、その他は一つの「型」に当てはめて形式的・論理的に作られてもいます。

一言でいえば「クラシックは人工的音楽の面も強い」ということなんですね。「自然に作られた音楽作品ではない」ということです。もっといえば古典派・ロマン派時代の音楽には「不自然」さがあったりします。

人工的でロジカルな音楽が、果たして記憶力向上に役立つのか。そもそも論として疑問があります。

カリフォルニア大学における研究では、被験者となった学生達がクラシック音楽好きであったか、違和感なく聴けた学生であった可能性もあります。あるいは「クラシック音楽は素晴らしい」とういった思い込み、先入観もあったかもしれません。

心地よい音楽が記憶力アップに効果がある

音楽が記憶力向上に良い影響を及ぼすか否かは、要するに、その音楽を聴いて心身がリラックスするかどうかがポイントになってきます。つまり、その音楽を聴いて「落ち着いて気持ち良くなれるか」という点が大切になってくるということですね。

クラシック音楽が良いとか、モーツァルトの作品が良いとかではなく、自分が聴いて心地よいかどうかが最も重要になってきます。

音楽を聴いて、気持ち良くなって心身共にリラックスできる、脳波もアルファー派が出るような状態に誘うことができる楽曲が、記憶力のアップに役立つということですね。

クラシック音楽は記憶力アップに役立つとは限らない

ですから、モーツァルト、ヴェートーベンを聴いても全然リラックスできず、むしろ「単調的でつまらない音楽」として、フラストレーションを感じる人は、記憶力の向上は期待できません。むしろ頭脳の働きが悪くなるという逆の結果を招きます。

モーツァルト、ヴェートーベンが記憶力アップに役立つというのは、これらを聴いて「心地よい」と感じる人達ですね。万人に該当はしません。

むしろバイノーラルビートやヘミシンクといった現代テクノロジーを駆使した音楽のほうが、記憶力を高めることや集中力アップに効果があることが分かっています。

ヘミシンクとは?やり方・記憶力・集中力・能力をアップ! バイノーラルビートとは?~記憶力・集中力・勉強の効率アップ!&睡眠誘導

記憶力を良くする音楽とは?

結局、記憶力を高める音楽というのは、

  • 聴いているとリラックスする
  • 心地がよい
  • しあわせな気分になれる

といったものがおすすめになってきます。いわゆる「副交感神経」を活性化し、リラックスできる音楽です。脳波でいえばアルファー波が出てくる音楽ですね。

この3条件に、モーツァルト、ヴェートーベン、ショパン、チャイコフスキーといったクラシック音楽が当てはまっているなら、こうした音楽を聴くのもいいでしょう。

もしも不快感や退屈感があれば聴くのはやめましょう。かえって頭脳の働きが悪くなります。

記憶力を悪くする音楽とは?

ちなみに、記憶力を悪くする音楽は、

  • イライラする
  • 血気盛んになる(熱くなる)
  • 闘争心が湧いてくる

といったものです。
端的にいえば「交感神経」が活性化される音楽です。脳波でいえばベータ波が活発になるような音楽です。

しかし、リズムとノリがよいダンスミュージックやテクノ系は、ワンパターンなリズムの繰り返しによって「変性意識」となり、脳波が瞑想状態になって絶妙なリラックス感を誘発する音楽もあります。

結局、自分の判断や感じ方で「気持ち良い」と思える音楽が記憶力アップには役立つということです。

おすすめの音楽

最近では音楽のジャンルも多様化してきています。ですので、なかなかリラックスできる音楽を見つけ出しにくいこともあります。

一つの目安としては、

このような「ゆるい」感じの音楽は、多くの方がリラックス感を憶えます。自然の音がCDになったものもありますね。小川のせせらぎとか、鳥のさえずりは深いリラックス感が得られます。

こうしたジャンルを一つの目安としてチョイスしてみるのもいいでしょう。ヘミシンクメタミュージックは、脳機能が向上するような音響的な仕掛けがほどこしてありますので、おすすめですね。

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まとめ

ちなみに本当のことをいえば、クラシック音楽は、それほどリラックス感は得られません。クラシック音楽でリラックス感が得られるのは少数派になります。

クラシック音楽よりも、上記で紹介したヒーリング・ミュージックなどのほうが、リラックス感が得られて、頭脳の状態も良くなります。記憶力も向上します。

記憶力アップには、上記の音楽を参考にして、気持ち良くなってリラックスできる音楽を聴くようにしたほうがいいですね。

記憶力をアップさせる音楽を聴いて頭をクリヤーにして、勉強術や脳トレ、記憶術を活用すると、より効果が得られるようになりますね。

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