ペグ法という記憶術

ペグ法という記憶術の方法があります。
ペグ法とは、実は古典的記憶術の一つであり、場所法の亜流でもあります。
メトロドロスが使った黄道十二星座・占星術的記憶術もペグ法になると考えられます。

 

ペグ法とは別名「かけくぎ法」ともいいます。
そもそも記憶術の方法は古代ギリシアに発案されたテクニックです。
当時は場所法が盛んでしたが、その後、1648年にウィンケルマン場所法からヒントを得て発案しました。
ウィンケルマンは、偽名のスタニスロースという氏名で、ドイル新聞のマールブルクで発表します。

 

今でこそ有名なペグ法ですが、当時としては画期的な方法でした。
現在でも、初めて記憶術を始める人は、まずペグ法というくらい定番の方法になっています。

 

改良され続けているペグ法

しかしこのペグ法、歴史的に見れば、いくつか修正も加わっています。
最初に修正をしたのがリチャード・グレーです。
最近でも改良されて、記憶術のエキスパートであるハリー・ロレイン、それとマインドマップで有名なトニー・ブザンらが、ペグ法を改良しています。

 

記憶術は、シンプルな技法に見えて、応用や改良、または用途によって工夫することができる技術です。
といいますか、実は記憶術を使うコツとは、この応用分野になってきます。
上っ面の使い方なら誰でも分かります。
しかし「ああ、なんだ」で終わってしまいます。
記憶術を実用的に活用するためには、使い方が大切になってきます。

 

リストの暗記に強いペグ法

ところでペグ法ですが、リストを暗記する場合は、即効的に物事を覚えるときに重宝します。

 

ペグ法は、順番通りに並んでいるリストや情報の暗記には特に向いています。しかも順番通りに情報を引き出すという場合は、うってつけです。

 

やり方はいくつかあります。
暗記したい事項をひっかけておく「場」があれば、どのようにでもできます。
場を、身体部位、十二星座など、連続しているものを「記憶の場」として使用するのがおすすめです。

 

ペグ法とは、いわば「記憶の場が連続しているものを使用する記憶術」とも言えるでしょう。
身体法、指法、時計法、部屋法、道法、建物法といった
記憶術の基本となる「基礎結合法」こそ、ペグ法といってもいいかもしれませんね。
シンプルな方法ですが、奥の深いやり方になってきます。