記憶術を活かす

記憶術は右脳を使った暗記の技術

記憶術を端的にいいますと右脳を使った「暗記の技術」といえます。 実際、記憶術では一般的に左脳ではなく右脳を用いて記憶を行います。

 

右脳は通常、芸術的な分野で活躍する脳の部位で、文字や観念、概念等を記憶するには不向きだといわれています。しかしそうした言葉、観念、概念をイメージに変換することによって右脳に記憶しようとしたり、また感覚的に物事を覚えることが出来るようするのが記憶術の真骨頂だったりします。

 

実際、右脳を使った暗記の方法は短期間で膨大な量を覚えることが出来ます。また一度、右脳で覚えたことはなかなか忘れないという特徴もありますので、記憶した事項の引き出し方さえ覚えれば、暗記した事柄は一生覚えておくことが出来るのです。

 

記憶術の方法は一種のマジックのようなテクニックともいわれます。しかし決して魔術や手品の類ではなく、実に右脳の性質を活用した記憶のテクニックといったほうが正しくなります。

 

右脳がイメージとして物事を憶える特徴を暗記の技術としてシステム化したのが記憶術になります。もっといえば、記憶術とは、暗記したい事柄をイメージを使って何らかの物事に関連付けて、そうして右脳にインプットして覚えようとする技術になります。

 

ですので訓練やトレーニング次第で誰でも使いこなすことができる「記憶の技術」になります。

 

画像や映像をイメージ化して右脳で憶えていく

右脳的なイメージ法は「語呂合わせ」の延長だと考えると良いでしょう。語呂合わせとは、言葉のリズムに合わせて、憶えやすいイメージを描いて無理クリに思える素朴な記憶術ですね。たとえば「いいくに(1192)作ろう鎌倉幕府」のようにシンプルなやり方です。誰もが使ったことがあることでしょう。とても有名ですね。

 

「語呂合わせ」は音韻やリズムを使って暗記するテクニックですが、本格的な記憶術からみれば稚拙なやり方だったりします。記憶術では、忘れにくくするために画像なり映像を多用し、しかもストーリーを作って憶えていくようにもします。

 

結局、語呂合わせであってもイメージ的な手法を使用していたりします。しかし語呂合わせは素朴過ぎます。単発の暗記はできても、複雑な文章や概念、体系の暗記にも不向きだったりします。語呂合わせは、記憶術のテクニックとは言いがたいところがありますね。

 

その点、記憶術は複雑な体系を持っているのがほとんどです。原理はシンプルであっても、暗記するための「記憶の場」の作り方や工夫に特徴があります。そして記憶術はどの方法でもあっても原則的に画像や映像をイメージして右脳で憶えていくのがセオリーだったりします。

 

実際、多くの人は文字だけで暗記するよりも、右脳を使ってイメージ化したほうが記憶しやすいことがわかっています。文字は抽象化された「存在」です。しかし映像はリアルな「存在」です。人は抽象化されたものよりも、リアルなものを憶えやすいといった性質があります。

 

これと関連するのが文学を読むのとマンガを好むことの違いです。多くの人は、文字ばかりの文学小説を読むことを億劫に感じる傾向があるものの、これが絵付きの小説、絵本や漫画になれば、意外と気楽にすらすらとも読めてしまうようになります。これは右脳も利用しているほうが憶えやすく興味も持ちやすいといった証でもあったりもします。

 

記憶の特質を活用した暗記方法

記憶術も人間の記憶の特質に基づいた方法になります。文字として覚えるだけではなく、暗記すべき対象物を画像やイメージとして認識して右脳と左脳で記憶する方法なわけですね。ですので、いざという場面にはその映像を頭の中に浮かび思い出しながら、ストーリー性のある物語すらも思い出して、記憶の対象物を引き出しやすいようにセットしておく仕組みになっています。

 

実際、人間は何か大きな事件があればそれは記憶として憶えています。無意識のうちにも記憶に残っています。しかもその事件なりが予想外であればあるほど、何年経っても覚えているものです。例えば狸が電柱に止まって動けなくなっているシーンは、半永久的に忘れることはないでしょう。

 

記憶術は、右脳と左脳における、こうした記憶の特質を利用した暗記のテクニックになります。いわば大脳がイメージとしての記憶の痕跡を強く作るメカニズムを利用した方法、それが記憶術といえます。

 

この記憶術は訓練やトレーニングで誰でも使うことができるようになります。くどいようですが、高校や大学の受験、資格試験に役立ちます。これは実際に使った人ならば誰もが体感していることでしょう。

 

◎右脳・イメージを使った代表的な記憶術